ある日 ノートの雰囲気が少し変わった
『今日 、先生 と はなしました。
それと、朝 せいふくを だしてみました。
しわが少しありました。』
胸がぎゅっとした。
うれしい。
ほんとうに。
でも、
ページを閉じる手が止まった。
ペンを持つ。
すぐ書けない。
「すごいね」
それだけでいい?
しばらく考えて ゆっくり書く。
『 すごいね。 でも、 むりしなくていいからね。
ここまででも ちゃんと えらいです。』
書いたあと なぜか、少し泣きそうになった。
教室では みんな 将来の話をしている
部活。
進路。
将来。
あの子も、
家の中で一歩進んでいる。
わたしは、
毎日同じ席に座っているだけ。
それに気づいてしまって、
胸の奥が もやもやした。






