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何でも大丈夫な方だけどうぞ~
ふぇ、ふぇ、ふぇ~💧💧💧
「おめでとうございます、
女の子さんですよ~」
おめでたくなんかない…
「はぁ、はぁ、あっありがとうございます。」
産まれてしまった。愛せるのかな…
彼との別れの原因を…
「さくやさん~!みたよ~!あなたに似て
可愛い~女の子だね~!」
たろうさんだ…フフ、旦那様は来ないか…
まあ、そうね…仕方ない…
実子じゃあないし…年も随分離れていて
政略結婚だし…私も愛していないけれど…
「ありがとう。私に似てる?
嬉しい~」
幸せそうにしなきゃ…
「うん!と~っても可愛い~!
それに~…」
「それに?」
「彼に少し似てる~…
女の子は~、父親似の方が幸せに
なるって言うし~」
ささもり家の人間は、この子が
旦那様の実子ではないことを知っている…
「うん…幸せになってくれるといいな。」
「大丈夫!僕が幸せにするからね~
もちろん~、あなたも…」
たろうさんは、私への好意を隠さない…
嫁いでから、ずっと側にいてくれる…
旦那様は何も言わない…
まあ、愛人もたくさんいるみたいだし
私に関心がないんだろう…
父親を名乗ってくれるだけでも
ありがたい。
「…私も、この子の母親として頑張る。」
「…ねえ~!名前決まった~?」
「…まあさ にしようと思うの。」
「可愛い~素敵だね~!」
この子のために、ささもり家で
孤独になるわけにはいかない。
「ありがとう…たろうさん、
これからもよろしくお願いします。」
「もちろんっ!こちらこそ
よろしくお願いします~」
ふぇ、ふぇ、💧💧
…本能に引っ張られる
これが空腹ってやつだ…
泣くしか手段がないのか…
誰か来て~早くぅ~
「はいは~い!お腹空いたのかな~」
誰かな…えっ…ベール?そのままじゃん…
カッコいい…あぁ…たろう、だっけ
今は、私のじゃあないんだ…
ふ~ん
てか、かあさまは?
ここ…人間界…病室だ…寝てる…
「今、ミルクあげるからね~
さくやさんは、寝てるから静かにね~」
はぁ?赤ん坊に静かにってありえない。
「まあさちゃん、可愛いね~
ほらほら、やきもち焼かないで
ミルク、どうぞ~」
だ・か・ら、勝手に心読まないでよ
「人間にはやってないよ~」
そんなキャラでいくんだ…
好青年だね~
こないだまで、色気爆発で
私のことみてたのに…
本当は私のなのに…
……💦「サタン様のことは、
この身がなくなろうとも、
お慕いもうしあげております。」
…もういいや…ちょっと寝よう…
…まあさが壊れないように…
口出しし過ぎないように…
続く