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『 檻の中のレゾナンス 』
夜、静まり返った楽屋。
「……んっ、……ぁ、勇斗……もう、無理……」
吉田仁人は、ソファに押し倒された状態で、必死に声を押し殺していた。 壁一枚隔てた廊下では、まだスタッフが機材を運ぶ足音が聞こえる。見つかれば終わりだという恐怖が、さらに彼を追い詰めていた。
「無理って何が? 仁人、ここ……すごい熱いよ」
勇斗の大きな手が、仁人の細い太ももを割り、容赦なく奥へと侵入する。 仁人は自分の唇を噛み締め、必死に「それ」を我慢していた。
「だめ……っ、それ、以上……出ちゃう……っ」
「いいじゃん、出しちゃいなよ。俺が全部受け止めてやるから」
勇斗の瞳は、獲物を追い詰めた肉食獣のように昏く、熱い。 いつもは「リーダー」として背負いすぎている仁人のすべてを、自分だけの前で壊してしまいたいという独占欲が、勇斗の指先に力を込めさせる。
「ひ、あ……ぁぁっ!」
仁人の身体が大きく跳ねた。 勇斗がわざと、仁人が一番弱い場所を執拗に、かつ力強く指先で抉ったからだ。 極限まで溜まった快感と、出してはいけないという理性が、仁人の中で激しく火花を散らす。
「ほら、我慢しないで……もっと可愛い声聞かせてよ、仁人」
「ぁ、ぐ……、はぁ、はぁ……っ! ゃだ、……勇斗、の、ばか……っ」
仁人は涙目で睨みつけるが、その瞳は完全に潤み、熱に浮かされている。 勇斗はそんな仁人の首筋に深く歯を立て、逃げられないようにその身体を自身の体温で塗りつぶしていく。
「……意地悪。でも、そんなに必死に我慢されると……もっといじめたくなる」
勇斗の低い声が鼓膜を震わせるのと同時に、仁人の限界は呆気なく崩れ去った。
「っ、ぁああ……!!」
スタッフの足音が遠のく瞬間、仁人は勇斗の肩に顔を埋め、震える指先で彼の背中に爪を立てた。 溢れ出した甘い熱が、二人の境界線を曖昧にしていく。
「……お疲れ様。よく頑張りました、リーダー」
勇斗は満足げに微笑むと、汗ばんだ仁人の額に、優しく、けれど重いキスを落とした。