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#大人の恋
鷹槻れん

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#ハッピーエンド
美凪ましろ
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不明薬品の特定をしてもらえる研究機関を見つけて見積もりを出してもらうと約18万円ということだった。
つくづく、お小遣いを貰えているのは助かった。
結婚式の日に回収したチャック付き袋とその後にキッチンのゴミ箱に入っていたチャック付き袋、ワインを染み込ませたスポンジを研究機関へ送った。
結果がわかるまで2週間〜3週間とのことだった。
二人はあれから会っている感じはない。
海は頑なにこっちの家での情事を断っているようで、慎重なようだ。
お義父さまとは食事の準備の時以外でも時々一緒にお茶をするようになった。
話題も豊富で話をしていると楽しい、人柄もいいしイケメンでいわゆるイケおじだと思うが、弥生はお義父さまのなにが不満なんだろう。
二人は絶妙な距離感を保つ仮面夫婦だ。
ランチも懐石ランチや豆腐専門店のランチなど独身だった頃、雑誌でしか見たことのないようなところに連れて行ってくれて、その話をすると海は決まって不機嫌になった。
「お義父さまと二人でランチに行ってきたら?」
「何で俺が?」
「だって、私がお義父さまを独り占めしているのがつまらないんでしょ、だったら二人で行ってきたらいいじゃない」
「いや、そういうことじゃないよ」
そして海は降参のポーズをとった。
夕食の後、海は長ソファで私はいつも一人掛けのソファでくつろいでいる。
「弥生さんて本当に綺麗よね」
「ん?」
タブレットから視線を上げることなく海が返事をする。
「もともと綺麗だけど、肌もハリがあるし胸も大きいよね」
「そう?」
「そうだよ、よく胸が見えそうな深いカットの服を着てるけど、シリコンみたいなプルプルな胸で本当に綺麗だな〜って」
実際、シリコンバッグがガッツリ入っていそうだけど。
「弥生さんエステに通っているって言っていたから私も行きたいなって。もちろん、弥生さんのように週に2回とかじゃなくて月に一回くらいリラックス出来るくらいでいいんだけど」
「いいかな?」
「奈緒はそのままでも綺麗だし、身体も申し分ないけど、綺麗になりたいという奥さんの願いを却下するような甲斐性なしじゃないよ。行っておいで」
「ありがと、あと体力をつけるためにスポーツも始めようと思うの」
「それは賛成、ベッドでは二回目でバテ気味になるし、三回すると翌朝はヘロヘロになっているから」
「それは、海にも責任があるでしょ」
「たしかに否定できないけど、手加減できないんだよ、奈緒が可愛すぎて」
「良く言う」
「だったら、それを証明しよう」
そう言うと、海に横だきにされベッドルームに連れて行かれ日付が変わるまでさんざん鳴かされた。
「海の誕生日、金曜日なのね。何かリクエストは?」
スーパーのイベントスペースで沖縄フェアをしていたので泡盛と海ブドウを買ってきた。
そこで夕食後、海ブドウを肴に泡盛のホッピー割りを飲みながらくつろいでいた。
「奈緒の手料理、俺の好物盛りかな」
そう言うとぐいっと泡盛を飲み干す。
「煮込みハンバーグと唐揚げ?」
「それいいね、というか海ブドウ食べながら泡盛って最高だな」
「でしょ?海ブドウなら泡盛っておもったんだけど、ふとホッピーも目が入って、前に居酒屋で飲んだのが美味しかったから買っちゃった」
「ホッピーか俺は初めて飲んだけど、これはこれでカジュアルで美味しいな。泡盛だけでも美味いけどな」
私はあなたに薬を盛られないことで安心して美味しく飲めるわ。な〜んて言えないけど。
明後日の誕生日、海は必ず弥生と外でデートしてくるはず。
さすがに、ホテルでの会話は盗み聞きはできないけど明日はたっぷりキスマークをつけてあげよう。
海を見送ってから目星をつけておいたテニススールに連絡を入れる。
屋内コートで天候に左右されず暑い日も寒い日も快適にテニスが出来そうだ。学生時代にサークル活動としてテニスサークルにいたため初心者ではないが、クラブ活動とは違い球を返せる程度のレベルだが楽しんで体を動かすくらいの気持ちでここに決めた。
家事を済ませると海への誕生日プレゼントを選ぶためデパートに向かった。
前回はネクタイだった。
何となく身につけるものは嫌だ。
引き出しの肥しになるものがいい、それでいてプレゼントとして遜色の無いもの
ふと思い立って大型文具店に向かうと、ガラスケースに入ったボールペンを見つめる。
これならデスクの上とか引き出しに入れっぱなしになっていいかも。
「これをプレゼント用に包んでください」
「こちらは名入れができますがどうしますか?」
Marchとでも入れようかしら
「名前を入れると時間はかかります?」
「1時間ほどで出来ます」
「それでしたらお願いします。名前は」
少し押し付けがましい感じがいいかしら、もしかしたら海の動向を気にする弥生が見るかもしれないし。
名入れの文字を用紙に記入すると一旦お店を出た。
ハンバーガーショップでてりやきバーガーを頬張る。
「美味しい」
ハンバーガーも久しぶりだ。
高級料理もたまにはいいけど、私はやっぱりこういうのも食べたいかも。
頼んでいたボールペンを取りに行きそのあとはスポーツ用品店に寄ってテニスラケットや練習用のジャージなどを購入した。
一旦家に帰って着替えてから今日と明日の献立のためスーパーに行こうと思っていたら門の所で弥生と鉢合わせになった。
「あら、奈緒さん。ラケット?」
「はい、屋内型のテニススクールが駅前にできたので入会してみようかと思って」
「ふ〜ん、曜日とか決まっているの?」
「まだ、何も決まってなくて」
「そう、色々と教えてね」
なんだかうれしそう。
海には注意されていたのに、私がいない時に家に来る気なんだろうか?
「そうだ、明日の夜だけど同窓会で遅くなるのよ、だから匠さんの分だけお願いね」
「はい」
「じゃあね」
明日のためにエステにいくね、楽しそう、でも私も楽しませてもらう。
最近では私が先にベッドに入っていると、必ず「おやすみ」と言って髪を触る。
その時、腕を海の首に絡ませると海はそのまま体勢を変え唇を重ねてくる。
今夜もたっぷり所有印をつけておこう。
コメント
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# 感想 第12話、読み終えたわ。奈緒の準備が着々と進んでいて、戦略的な感じがいいね。海の誕生日プレゼントにボールペン+名入れって、さりげなく弥生への牽制にもなるし、そういう小賢しいところが好き。義父とのランチ話で海が拗ねるところとか、日常のほのぼの感の中に鋭い駆け引きが混ざってて、続きが気になる🔥