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私の名前はアイリス。アイリシア・スピアーズといいます。
今日からこの学園に通うことになりました。よろしくお願いいたします。
「ふわぁ〜!」
すごい大きな建物ですね。まるでお城みたいです。こんなところで勉強できるなんて夢みたいな話ですよね。
「ちょっとそこのお嬢ちゃん」
あら、なんでしょうか? 門の前に立っているおじいさんが声をかけてきました。
「はい?」
「入学式が始まる前に寮の方へ行って部屋の鍵を受け取らないといけなくてのう」
「そうなんですか!?」
初耳です。
「ではわしについてくるんじゃぞ」
「わかりました」
私はその老人の後をついて行きました。しばらく歩くとお城のようであった校舎とはまた違った感じの建物が見えてきました。
「あれが女子生徒用の学生寮じゃよ」
「すごく大きいですね〜」
一体何人くらい住んでいるんでしょうか。
「さあさあ早く行かないと遅れるぞ」
「あっ、はい!」
私達は急ぎ足で中に入り鍵を受け取ります。そして自分の部屋に行き荷物を置きました。その後再び先程の老人の元へ向かいます。
「失礼しました〜」
私は一礼してその場を去ります。そして今度こそ本当に学校へ行きます。
「えっと、教室はどこでしょう?」
「こっちですよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「助かりました」
「気にしないでください」
「すみません」
「大丈夫ですから」
「お気遣いなく」
「こちらこそ」
「申し訳ありませんでした」
「大丈夫ですか?」
「はい」
「本当に?」
「平気です」
「本当ですか?」
「もちろん」
「嘘じゃないんですね」