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「ずっと一緒にいようって、言ってくれたじゃん…」
その言葉に酷く胸が傷んだ。
泣きながら嫌だ、別れたくないと繰り返し悲願する◯◯を見てどうすることも出来ず、ただ呆然と立ち尽くしている。
「マイキー」
三途の声でふと我にかえる。
こんな事をしている間にも、梵や六波羅が動き出してくるはずで。
◯◯の存在が彼らに知られてしまえば、彼女が三点抗争に巻き込まれる可能性も出てくるだろう。
そう考えれば、やはり自分から遠ざけるのが一番だった。
「…もう俺に近づくな」
「……やだ」
そんな顔をさせたかった訳じゃない。
例え俺の事を嫌いになったとしても、◯◯に幸せになってほしいだけだった。
「一発殴らねぇと分かんねぇか?」
「……っわかんない!」
しばらくの間静寂が走り、次に◯◯に背を向けて歩き出す。
好きになってごめん。
一緒に居てやれなくてごめん。
許さなくていいから、どうか幸せになってくれ
「……ごめんな」
そう呟いた言葉は彼女へは届かない。