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第七話
新たな問題
「報告は以上になります」
「ああ。ご苦労だったな、早乙女……。辛かったな」
「いえ……あの……店主は、なぜ化物になったのですか?」
「人間に寄生して栄養を摂取する毒草に憑かれていた。増強剤の薬草に似ているから、間違えたんだろう」
「そうですか……。わかりました。ありがとうございます」
私は街で起きたことをレポートにまとめ、先生に提出しました。
班長だからと言って、みんな私に押しつけすぎだと思うのですが……。
私は未だに、何が正しかったのかわかりません。
奥さまも、頭ではわかっていたのではないでしょうか。
でも、奥さまは助けてほしかったのだと思います。
それは、私たち戦闘員の言う「助ける」とは違う……。
ご主人を化物から解放して、人間に戻してほしかったのではないでしょうか?
ですが、私たちには、その術はありません。
私たちにできるのは……。
「あ、皇刃くん」
「早乙女さ……ん。……職員室に何か用が?」
「レポート提出。今日の出来事をね」
「……人間の脳に寄生する毒草が化物化したやつ……魂腐草だね……」
「そう、なんだ……」
「何が正しかったんだろうね。……神剣くんのしたことを正しいとは思えないけど……間違ってない」
そうです。
彼は……神剣くんは、間違っていない。
でも私は、店主の奥さまも被害者だと思うのです。
神剣くんは、喰われた人だけが被害者のように言っていました。
ですが私は、そうは思いません。
新たな問題が浮上しました。
コメント
1件
輪廻さん、第7話読ませていただきました……。 「助ける」の定義がすごく揺れる回でしたね。神剣くんの言い分は正しいけど、奥さまの気持ちもわかる。どっちも間違ってないからこそ、余計に苦しい……。早乙女さんの「何が正しかったのかわからない」っていう戸惑い、すごく伝わってきました。新たな問題、気になります。続き楽しみにしてますね🥀
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