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今日はメンバー揃っての仕事だったものの
順番にメイクやら撮影やらを行うため
全員揃って楽屋でゆっくり…なんて時間はなく
入れ替わり立ち替わりといったかたちで
仕事は進んでいた
たまたま楽屋に戻ったタイミングで
めめと一緒になったんだけど
「なんか最近 佐久間くんが阿部ちゃんちに
泊まったんだってね」
会話の流れだったけど
今思うと
それを聞くために会話は始めから誘導されていたのかもしれない
「番組でヨーグルトの特集やってさ
佐久間が最近ヨーグルトハマってるって
言ってたの思い出して
お裾分けしようと思って」
そう
たまたま帰りが一緒になったから
取りにおいでって言って招いたんだけど
帰る頃に雨がすごくて
『都内でもあちこち冠水してるみたい
今日は泊まってったら?』
なんて流れで泊まっていくことになった
佐久間とは2人で旅行に行くこともあるし
長い付き合いだし 元シンメだし
それほど気を遣うこともなく
結構楽しい時間だった
佐久間はあの日のことをめめに話したんだ
なんて言って聞かせたんだろう?
めめがこんなふうに聞いてくるなんて
「何もなかった?」
そう聞かれて頭には?が浮かんだ
一体めめは何を聞きたいのか
それが伺い知れなくて
「佐久間がさあ
腹減ったからUber頼もうぜ
とか言い出して
だから都内冠水してんだって!って」
何でもないようなエピソードを持ち出して話すと
めめは安心したような表情を浮かべて笑った
このときに違和感はあったのに
俺はそれを取るに足りないものとして
流してしまっていた
だってそれは本当に微々たるものだったし
佐久間との楽しかった思い出に
影を落とすような要素はひとつもいらないから
実は俺には佐久間への想いの中に
人には言えないような感情があったんだ
それはもう過去のことで
俺は友達でいることを選んだ
だけど今でも時々
あの頃の気持ちがぶり返しそうになることがある
なるべく気づかないふりをして
佐久間はメンバーで仲のいい友人だと
自分に言い聞かせる
それ以上でも以下でもない
ただそれだけのことだと
めめが抱く佐久間への感情を認識してしまったら
自分の気持ちがどうなってしまうのか
だから違和感に気づかないふりをしたんだ
rn
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コメント
1件
おお、これは…阿部ちゃんの視点だからこそ滲む、言葉にできない感情の機微がすごく刺さったわ。 めめが探りを入れてくる違和感、“何もなかった?”の真意に気づきながら気づかないふりをする阿部ちゃんの選択が切ない。 過去の気持ちを“友達”って括って押し込めてる描写、リアルすぎて胸がギュッてなった。 佐久間くんとの楽しかった思い出を守りたい一心で、自分の気持ちと向き合わない強がり、めっちゃわかる…。 続きが気になる!