テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夜。
二人の部屋は、やわらかな間接照明だけが灯っている。
フランスはベッドに腰かけ、寝巻き姿のイギリスを見つめる。
イギリスはまだ少しだけ緊張しているように見えたけど、隣に座るフランスの手をそっと握った。
仏「ねえ、今日はどうだった?」
英「……疲れは取れました。フランスがいてくれたので」
仏「そりゃ良かった。僕も、君がそばにいるだけで、安心するんだ」
英「……フランス、そういうこと、急に言わないでください」
仏「えー、照れてる? 可愛いな」
英「うるさい」
仏「ほら、もっとリラックスしてよ。ここは僕らの秘密基地みたいなもんだから」
英「そうですね……秘密基地、か」
仏「今度、ここでずっと一緒にいられたらいいなって思ってる」
英「私も……それが一番の幸せかもしれません」
仏「そう言ってくれると、嬉しい」
しばらく二人は静かに、互いの温もりを感じていた。
英「フランス」
仏「ん?」
英「ありがとうございます。ずっとそばにいてくれて」
仏「こちらこそ。君といると、絵も描くのが楽しくなる」
英「じゃあ……私のために、また絵を描いてくれますか?」
仏「もちろん。君をモデルに、これからもずっと」
英「ふふ……楽しみにしてます」
仏は優しく笑いながら、英の髪を撫でた。
その夜、二人は言葉を交わしながらも、ただ静かに寄り添い合った。
どんな困難も乗り越えられるような、穏やかな時間がそこにあった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!