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無限城の崩壊とともに、地上へと引きずり出された鬼舞辻無惨。その異形の触手が荒れ狂い、夜明けまでの時間を絶望が支配しようとしていました。柱たちが次々と倒れ、炭治郎も限界に達したその時、夜空を割って巨大な飛行要塞「バイオドラゴン」が飛来します。「ピーボ、合体だ! ハイパークロス!」
郷史朗の叫びとともに、二機のメカが空中ではじけ、巨大な鋼鉄の巨神が姿を現しました。「バイオロボ」の着地が大地を揺らし、その威容に無惨の千の目が驚愕に見開かれます。
「何だ……この巨大な鉄の人形は! 人間の浅知恵か!」
無惨が数条の触手をバイオロボに叩きつけますが、超合金の装甲は火花を散らすのみ。ピーボのナビゲートにより、無惨の体内に点在する複数の心臓と脳がモニターに赤く映し出されます。
「解析完了。無惨の弱点をロックオンした! ピーボ、フルパワーだ!」
バイオロボの目から放たれる「バイオロボビーム」が無惨の触手を焼き切り、その隙に柱たちが一斉に斬り込みます。バイオ粒子の光を浴びた日輪刀は、まるでもう一つの太陽を宿したかのように輝きを増していました。
「おのれ……! なぜ再生しない……! 私の体が、細胞が、焼き尽くされていく……!」
バイオマンが操るバイオ粒子は、生物の進化を促す正のエネルギー。それは破壊と捕食のみを繰り返してきた無惨の細胞にとって、最も致死的な「毒」でした。逃走を図ろうと分裂を始めた無惨に対し、バイオロボがとどめの構えに入ります。
「スーパーメーザー! ピーボ、最大出力だ!」
巨大な剣がバイオ粒子の青白い炎を纏い、夜の闇を真っ二つに切り裂きます。「バイオ粒子斬り」の一閃が無惨の本体を縦に一文字に貫きました。
「バイオマン……! 貴様たちは……一体……」
絶叫とともに、鬼の始祖の体は内側から光り輝き、ボロボロと崩れていきます。そこへ炭治郎と柱たちの全力の連撃が重なり、数千年に及ぶ悲劇の元凶は、ついに灰へと帰しました。
夜明けの光が水平線から差し込み、バイオロボのメタリックな機体を黄金色に染め上げます。コクピットから降りてきた郷史朗たちは、静かに炭治郎たちと握手を交わしました。
「夜は明けたな、炭治郎。君たちの勇気が、この未来を繋いだんだ」
バイオマンたちが再びバイオドラゴンへと乗り込み、未来へと帰還していく姿を、しのぶや柱たちはいつまでも見送っていました。