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こさめは小学校、中学校共にいじめられていた。
理由は3つ。
こさめの3つ上、6つ上のお兄ちゃん達が、Ａ+ランク、Ｓランクだから。
見た目が女の子みたいだから。
こさめの魔力発動が人より遅かったから。
そんなくだらないことでいじめられていた。
あの日あの一言
“こいつの顔。ムカつくからぐちゃぐちゃにしようぜ。”
たった一言
それだけだった。
他の人たちがこさめを傷つける怪物に変わった。
8:1の状況でこさめが勝てるはずがなかった。
4人に抑えられたこさめはあまりに無力だった。
ｸﾞｻｯ
音と同時に激痛が走った。
本当にカッターで刺された。
顔に深く深く傷をつけられた。
痛かった。死ぬほど。
気づいたら泣いていて、
助けてと叫んでいた。
こさめが運がよかったからなのか、
たまたま、お兄ちゃんが近くを通りがかっていて、助けにきてくれた。
その光景を見た兄の顔は今でも忘れられないほど恐い表情をしていた。
いつも、おだやかなのをしっているからなのか、すごくすごく怖くて、すごくすごく嬉しかった。
そんな事を考えていた時、
世界の中で1番不快な音が鳴った。
ｸﾞﾁｬｯ
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