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雪月サイド
魅華は私の手を引っ張って遠い所に逃げてきた
魅華は体を震わせながら私の手を強く握って逃げた
雪月)み、魅華……魅華…
魅華)はぁ……はぁ…
声を掛けたら魅華は止まって体を震わせていた
魅華)ご、ごめん…ちょっと、体が…
魅華は私の手を離して自分の腕をギュゥッと強く握った
雪月)……魅華!私があんたに力を貸す!神になって!あんたが神になればあんたは無双だよ!
私は魅華の腕を掴んでそう叫んだ
魅華)で、も……それじゃあんたが…
雪月)居なくならない!あんたがちゃんと私と自分を分けたら私は無事だから!
魅華)ほ、ほんと…?
雪月)本当!
私は力がある神だ…例え信仰がなくても……こいつの信仰を利用したら……私は強くなれる、魅華を守れるし魅華を助けられる……あいつらを守れる!
雪月)魅華!
魅華はこちらを見てこういった
魅華)……やる、アイツらを助ける!守る!雪月を守る!
雪月)!!
雪月)なら、やるよ
魅華と私は互いの手のひらに傷をつけ血を垂らす
魅華)…【我上位神の放浪の神、魅華…並びに土地神の雪月を合意の元、神々の混合を命ず】
そう呟くと雪月は神々しい光とともに私の体の中に光の粒子となって入ってきた
魅華)……雪月、これでいい?
次に目を開けるといつもと何かが違う様に感じた
魅華)…さて、もう逃げる訳には行かないよね
カランッカランッ…と下駄の音が静寂の中虚しく鳴り響く
魅華)…札……
袖の中に手を入れるといくつか札があった
魅華)…私に語り掛けたのはあいつか……
スっと刀を出して鞘から刀身を抜く
魅華)…村雨より切れ味はいい……
本当の神になった…と言うよりも神の位が高くなり自動的に武器などがいくつか上がった
魅華)雪月、ありがとうね早く行こっか
刀身を空間にスっと突き刺すと空間は開いて私は既に遠く離れていた女……彩寧を首から突き刺していた
全員)!?
彩寧)あ”……な’ッ…ゲホッ
魅華)雪月は本当の意味で私のになったわ、この姿は雪月と私の神力の混合体…
彩寧)!!せつきぃぃぃぃ!!!
魅華)どんなに脅そうとこの体の所有権は私だ、雪月なら多少なりとも怯えてたかもね笑
切り離した空間からくぐって彩寧達の前に立ちはだかる
魅華)さて……雪月を奪おうとした分、コイツらをいじめた分……しっかり着払いで返してもらうからね
彩寧)ゲホッ……ヒューッカヒュッ
魅華)喉元ガッツリ持ってかれたんだ…大人しくするなら今だよ?
彩寧の真後ろから志陽にぃが結界を無理やり破ってこちらに牙を向いてきた
魅華)志陽にぃ、あんたのせいで村は焼かれた……何故そちらに寝替えた
志陽)……俺には……お前が…お前達が憎かったんだ!何もかも昔から出来て……
魅華)…だから村を焼くってか…
私は今から……志陽にぃにとんでもない事を言う……
魅華)舐め腐ったこと言ってんじゃねぇよクソ野郎
志陽)……は?
魅華)私だってなぁ…好きでこの地位に生まれたわじゃねぇよ、確かにお父さんもお母さんも優しかった……それに私が危ないことをしたらちゃんと叱ってくれる優しい両親だった……でも、お前が…村の人たちを全員焼き殺したんだ!私は今でも覚えてる…お前のせいで皮膚がただれ、醜く焼け焦げていく村人たち、人肉の悪臭……泣き叫ぶ人々…カオスの阿鼻叫喚……お前はそれで一体何を得た?大好きな彩寧様にヨシヨシでもしてもらったか!?それとも恋仲か?あ”!?
胸倉を掴んで思いっきり上に投げ飛ばした
魅華)そのバカ知識、叩き直してやる!
魅華)【舞え!夜桜!】
背後に無数の刀が現れ全て志陽にぃを狙って全て動き出した
魅華)安心して、死ぬ事は無いから♪
志陽)!!
刀が向かってる途中、志陽にぃがいきなり悲しい顔をした
志陽)み……か…?
魅華)!?
思わず刀を停めてしまった…その隙を狙って志陽にぃが札をいくつか取り出してこちらに投げて来た
魅華)やばッ!
後ろに下がろうとしたら目の前の札が全て焼け焦げた
魅華)わりぃ、サンキュ
華炎)もう力ねぇんだ…早くしろ……笑
魅華)おうよ
途中で止まっていた刀を全て動かして志陽にぃにを気絶させる
魅華)あ、やべ…(拾い方法わかんね)
志陽にぃが空からヒューッと落ちて来た
魅華)私だって動けないんだァ……
孝慈)お前らァ!俺は教えただろ力の器を考えろと!
魅華)……おにゃさーす!
孝慈)いつかしばく!
孝慈は巻物を取り出しスラスラっと文字を書いていく
孝慈)【我が名は孝慈、汝青龍よ、我が問いに答えこの場に姿を現し給え】
巻物が青色に光出して気づいた時には巻物の上に青色の龍が居た
孝慈)空にいるゴミを拾え!
魅華)ゴミって酷いなぁ……
指示を出すと青龍は落下中の志陽にぃを拾った
魅華)(残りはどうしましょうか……)
ひとりでどうしようかと考えていたらトントンと、誰かに肩を叩かれ後ろを見ると魅弥が居た
魅弥)でた、魅華兄の友達だ
魅華)訳、あいつ敵だった
魅弥)りょ
魅弥はキセルを取り出してボワッと火を付けた
魅華)何すんの
魅弥)とりあえず…結界?後は自白俺そういうの得意だから
魅華)ん〜…それよりもまずはあの女以外を構ってて、お兄は多分今平気だと……
ブブッ
魅華)あ〜お兄からヘルプだわ私あっち行くからこっち頼んだ!
魅弥)はぁ!?
また空間に刀をスっと刺すと空間は割れて「じゃね〜」と言ってその空間内に入る
魅弥)……はぁぁぁぁ!?ちょ、おいコラ待て!人でなし!悪魔!血も涙もない悪魔!鬼!酒豪!
孝慈)あ、あいつ……
真琴)…墓建てろと?
魅弥)あ〜それはないよ笑大好きな魅華からのお願いだ……完遂してやる