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ぴざぶどう。
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赤坂の高級料亭の前に黒塗りの車が停まる。
歌い手めろすたのゆーと改め黒部新造元総理の息子黒部勇人は、正座で足をむずらせながら、畠山正晴内閣総理大臣の到着を待っていた。
「お連れ様がお見えです」
勇人は立とうとするが。
「ああ、そのままそのまま」
畠山が止める。
まずは清酒で一献。
「総理、私に御用というのは?」
「君は元総理の一族だ。衆議院議員に立候補してみないか」
「かしこまりました。謹んでお受け致します」
「ずいぶんと思い切りがいいな!?」
あるいは黒部勇人は自身の立場を自覚し、この時を静かに待っていたのかもしれない。
「そういえばご子息の祐君、もうすぐ結婚式ですね」
「嫁の親父も警察官で、警視庁捜査一課長の村上警視正ときたもんだ。早く言えっちゅうに」
「祐君のお母様にも会ってみたいですね」
畠山は徳利を置いた。
「死んだよ」
「え」
「テロで」
* *
教会の鐘が鳴る。
婚姻届の上にリングが置かれた写真も撮られた。
警察官として煌びやかな制服を見に纏った桜祐警部、今は昇進して桜祐警視が、ウェディングドレス姿の千代田春警部、今は桜春警部を抱き上げる。
公安特別捜査隊の皆が祝福し、畠山総理大臣と村上捜査一課長が男泣きする。新郎新婦の友人もスマホのカメラを構える。
キャリア警察官僚とサイバー捜査員、無敵の警察官夫婦が誕生した日だった。
* *
息子の式を見届けた畠山正晴内閣総理大臣は、衆議院を解散。一連の事件について国民の信を問うた。
選挙の顔になったのは黒部勇人候補。若い票を集めた。
結果は民自党の大勝。第二次畠山政権は老壮青の年代のバランスに配慮した閣僚人事、党役員人事を行い、安定した支持率で船出する。
平和な日本を守るために、公安警察は戦う!
捜査に終わりはないのだから。
日向竜介巡査部長も復帰し、彼らは誓う──
彼らが属するのは公安警察。
燃える使命感で冷静に任務をこなすプロフェッショナルたち。
彼らの任務は、国家に侵入した脅威と戦い、人々の平和と安全を守ることである!
「俺たちの戦いはこれからだ! 緊急出動!!」
《 公安警察シリーズ スクワッド:公安特別捜査隊専従班 ─完─ 》
「桜警視。次の配属先が決まったぞ」
「どちらになりますか?」
「警視庁捜査一課の管理官だ」
「えっ!」
桜祐の警察官人生は、まだ始まったばかり……
コメント
1件
おー、完結おめでとう!結婚式のシーン、めっちゃほっこりしたわ。総理の息子の母親がテロで…って伏線、最後まで効いてて痺れた。でも「俺たちの戦いはこれからだ!」からの管理官異動、まだまだ続く感じで滾る🔥 シリーズ通して読ませてもらったけど、キャラの成長と人間ドラマが丁寧でガチ好みだった。お疲れ様でした!