「…っ、 、、涼ちゃ……、、俺、、よわくて、、ごめ……、、」
「わかい、わかい、、。大丈夫だから……。ねっ……。全部きくから ……。
1回 思ってること、僕に全部ぶつけて いいから。」
…………
side wki
涼ちゃんがそっと俺の肩に手を置いた瞬間、
心の中で張り詰めていたものがぷつりと切れたように感じた。
「……涼ちゃん……俺、元貴のことが……
ずっと、好きで…っ。
でも、なんか、最近……全然ダメで……わかってるのに…っ。」
涙が止まらず
胸の奥にしまい込んでいた気持ちが溢れ出していく。
「……どうしても、、いつも、
近くにいるのに、遠くて……
最近は、好きでいてくれてるのかも
分からない。
俺は……ほんとうの意味で…
元貴の理解者には、、、
なれないんだと思う……。」
涼ちゃんは一瞬 眉間にグッと皺を寄せ、少し鋭い表情をしたが、
すぐにその表情を柔らかいものに変えた。
「……わかい……。
それって、ずっと一人で抱えてたの?」
俺は無言で頷く。
「……元貴には、伝えたの……?」
涼ちゃんの問いに少し考えてから首を振った。
「元貴には…言えない…。
もうすこし頑張ればって…おれが努力して追いつけばって
おもって…っ」
涼ちゃんは少し息を呑んだが、すぐに優しい声で言った。
「……そっか……それは、本当に……つらかったね、若井……。」
涼ちゃんの言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
「でもね……僕、若井が弱いなんて、思ったこと一回もないよ。」
俺は驚いて涼ちゃんを見た。
「……若井は、すごく優しくて、強い人だよ。
だから、元貴の理解者になりたいなんて…。
そんな気持ちになるんだと思う。
なれるんだと思う。
元貴は、その気持ち、凄く、嬉しいはずだよ。」
涼ちゃんの真剣な目に、言葉の一つ一つが胸に響いた。
「僕は、若井のこと……
ずっと見てきたから、わかるよ。」
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コメント
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全部見てきました!!!! 涼ちゃんともっくんの間で焦ってるひろぱ可愛すぎました🤦🏻♀️🤦🏻♀️
りょーーちゃーーーん!!って感じでした。スキ
初コメ失礼致します🫣 最初サイトの方で拝見させていただいてたのですがフォローしたくて テラー始めてみましたが 他にも🫧様の作品があることに今気がついてたくさん読み漁ってます すごく全部話の構成もコメントの返し方も素敵すぎて内心ブリッヂしています。 とんでもなく素敵な小説ありがとう ございますほんとに大好きですッッッ 長文&フォロ失です🤲🏻