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3 - 第3話 言葉責め

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2025年11月26日

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二人きりになった放課後の準備室。扉が閉まる音がやけに大きく響く。

湊が振り向くと、すぐそこに九条。

笑っていない。いつもの仮面もなし。

「逃げられると思った?」

低い声が背筋をなぞる。

「べ、別に逃げてなんか……。」

「嘘下手すぎ。そういうところがいちいちイラつくんだよ。」

九条が歩み寄ると同時に、壁際へ追い詰められる。

「湊さ……俺の前だと本当にバレバレなんだよ。 “早く近づくな”って顔してんのに、 内心は“来いよ”って泣きそうに待ってる。」

「待ってねぇし……っ」

「待ってんだよ。黙っとけ、図星突かれて動揺してんの丸見えだから」

九条の指先が湊の顎を持ち上げる。

「なあ、湊。

お前ってほんと、俺に弱いよな?」

「弱くねぇし……!」

「強がり。見苦しい。 ほら、反論してみ?

どうせすぐ声震れて喋れなくなんだろ」


湊が言い返そうとすると、九条はわざと意地悪く口元を押さえた。

「喋んなって言ったよな? 言うこと一つも聞けないの?」

「……っ」

「返事」

「……聞く……。」

「そう。

その素直な声だけで十分だわ。」

九条は湊の耳元に口を寄せ、わざと吐息をかける。

「お前さ、俺に“もっと言われたいくせに”って顔してる。

わかってんの?」

「そんな顔してない……!」

「してんだよ。鏡見せてやりたいくらい」

九条の声がさらに低く甘くなる。

「湊。

お前、俺に何されても文句言えねぇよな。

だって…」

すっと髪を撫で、囁く。

「“俺にだけは”言われるの、嫌じゃないだろ?」

湊の呼吸が止まる。

その反応を見て、九条は腹黒く笑った。

「可愛い。素直。弱い。 ……全部、俺が言った通りだな?」

胸元に触れるギリギリの距離で、九条は湊の目を覗き込む。

「湊。 お前は俺の言葉一つで赤くなる。

逃げたいのか来てほしいのかわからなくなって、 結局俺の声に支配される。」

指で軽く頬をなぞる。

「だから好きなんだよ。 お前みたいに反応が正直なやつ ……弄り甲斐しかねぇだろ?」

言葉は冷たいのに、声だけが甘くて優しい。

九条の“言葉だけの支配”に湊は完全に捕まっていた。





先に謝る。ほんとにすんません!!

今日期末テスト開始たったんですよ。だから2週間ぐらい投稿できません。で、来週投稿出来んじゃね?って思う方もいると思います。

実は来週は実力テスト、模試がありまして…だから投稿できません。ほんとにすみません。

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