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これ短いですか?
一章
空は青く澄み渡り、桜の花が満開に咲いている頃の始業式の日。俺は貴方と出会いました。貴方の周りには人が沢山いて、腕に巻きついている子も貴方と喋っている子もその光景を見ている子もみんな楽しそうで幸せそうでした。だから、思わずには居られなかった。「この人なら楽しいんじゃないか」って。「この欲張りで仕方がない俺を支えてくれる光なんじゃないか」って。
幸いにも貴方は俺のクラスの担任だった。
貴方はぶきっちょだけどバランスの取れた字で『猿山らだ男』と書く。
名前はそういうらしい。
その後にテンプレな挨拶をし、生徒の自己紹介へと入った。最後の子まで終わると、教科書やプリントを配られた。
今日は始業式なので早帰り。なので、配布物を配られ、さよならと挨拶をする。続々と帰っていく生徒達を「早く帰れよ〜」と気の抜けた声で言いながら猿山先生は見守る。
その透き通った青藍色の目の奥には喜びと哀しみがある気がして。
なのに、不思議と惹かれた。じっと見てると吸い込まれそう。
だから、貴方のことを知りたくなった。
話してみたいと思った。
ずっとみていたのがバレたのか、猿山先生は此方へ向かってきて、「帰らないのか?」と言った。
俺がまぁ?とあやふやな返事をすると、そっか、と先生が返すと、「じゃあ俺の話でも聞いてよ!どうせ暇でしょ?」と言う。
こちらも知りたかったので、すぐにYESと返した。
1時間は喋っただろうか。
時間を見るとそろそろ下校完了時刻だったので帰りの支度をし、猿山先生にまた明日
喋ろうと約束を取り付け別れを告げる。
一人で帰っている時、猿山先生と喋っている時のことを思い出す。
俺が先生の事を褒めるとだ、だよな〜と照れ隠しの様に言うし、逆にイジると希ぅ?とキレた様子で言う。コロコロと表情が変わりそれを見るのが面白い。
また明日も会える、そう思うと顔が緩む。
早く家に帰って、早く寝ようと心に誓った。
続き♡100超えたら書きます