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仕事が予定より早く終わった。
この後はすることも無いし、このまま帰宅しようと思い🌸に今から帰る、と連絡を入れて暫く。
今日は家にいる筈だが既読すら付かないままもうすぐ家に着こうとしていた。
外から見ると部屋の明かりはついていなかった。
そういえば久しぶりに帰宅時に自分で鍵を開けた気がする。
出掛けるとは言っていなかったし、連絡も来てないから多分寝落ちているだけだろうと、なるべく音を立てないように。
まぁそう思ってる時ほどやらかすよな。
リビングに入ると床にあった何かに躓いて、前のめりに倒れかける。
🍷「う…わやべ」
転びかける程の物なんて置いていなかった筈だ。
ゆうて固くもない、となると躓いたこれは。
🌸「ん”ん……ぅ」
だ よ な !
慌てて電気を付けて確認する。
予想どおり寝落ちていた🌸の背中を蹴っていた。
🍷「あぁぁごめんごめんごめん!!!」
わざとではない、そこまで強くも当たってない筈だけど、それでも蹴ってしまった事に変わりはない。
しゃがみ込んで痛くないかと聞こうとするのと同時に、猫のように丸まっていた体勢から仰向けになりこちらを見上げてきた。
🌸「……かぁと…?」
🍷「うん、ねぇ蹴っちゃったんだけど大丈夫?痛くない?」
🌸「………………ん〜……」
🍷「え、聞いてる意味わかる?」
寝ぼけてふわふわしていて話が通じているかもわからない。
うっすら頷いているようにも見えたし、痛がる素振りもないから多分大丈夫だろう。
🌸は何度かゆっくりと瞬きをしたあと、これまたゆっくりと起き上がった。
🍷「…蹴っちゃってごめんね。起こしたよね?」
乱れている髪を手櫛で軽く整える。
そのまま頭をゆるゆると撫でると、気持ち良さそうにふにゃりと表情が崩れた。
無防備すぎる、安心しきった顔。
……かわいいんだけど。
普段ここまで緩んだ顔しないじゃん、何なの?
🌸「………いつかえったの…」
寝起き特有の、ギリ聞き取れるレベルの舌足らず感。
一緒に暮らし始めてそれなりに経つけど、ここまで寝ぼけているのは初めて見た。
🍷「ついさっき。連絡したのみてないよね?」
🌸「…みてない…おかぇり……」
🍷「…ふっ、ただいま」
ずっとふわふわしてて反応がかわいい。
思わず🌸の頬を両手で包み込んでもちもちしてしまった。
柔らかくて癒やされる。
いつもならそろそろやめるけど、この際だから思う存分堪能してやろう。
🌸「なに……」
🍷「んー?」
もちもちもちもち。
何か言いたそうにしているのを知らんぷりして続けていると、力の入っていない手で両手を掴まれた。
やめろ、ということなのかと思ったが、そのまま動かなくなってしまった。
🍷「…、眠いならもう寝よ。ベッドいこ?」
🌸「うん………」
これは動く気のない返事だな、仕方ない。
掴まれた手を外して、🌸に向かって腕を広げる。
🍷「ほら、おいで」
いつものような一瞬の躊躇いもなく、嬉しそうに素直にふらりと倒れ込んできた。
…なんだこれ、素直すぎない?
🌸「なんかね、みてなかった配信のアーカイブとかみてて。デビューしたての奏斗の声かわいいんだぁ…」
🍷「そんなに前のみてたの…」
🌸「でさー、さいきんの雑談のみて声やっぱ違うじゃん。可愛い奏斗どこいったの?」
🍷「目の前にいるけど」
🌸「いまはかっこいいからちがう…はぁ…すき」
絶対なんも考えてない会話だよねこれ。
色々溶けすぎじゃない?
少し意地っ張りで素直になりきれないところとか、甘えるのが苦手だったり。
触れ合う事にもいまだに慣れきってないのも可愛いと思う。
それが今、なんの抵抗もなく全力で甘えてきている。
慣れてよ、って言ってきたけど、慣れたらこうなるのか。
溺れればいいのにって思ってたけど、そうさせるつもりだったけど、沈むのは自分のほうだったのかもしれない。
🌸「奏斗の側は安心するけどおちつかない……。これ以上すきになるのこわいけどはなれたくない…」
🍷「…」
だってこの状態が続くわけでしょ?
可愛すぎていつか壊しそう。
壊したらごめんね?
でも手放すつもりはないから諦めてほしい。
たとえ本当に壊してしまっても、側にいるのは俺なんだから問題ないよね。
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友達にすすめられてお相手(🍷)視点
頑張ってみたけど難しすぎてしぬ