テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「セレナね、あかちゃんがいい! おとうとか、いもうと!」
「…………は?」
殿下が彫像のように固まった。
「おねえちゃんになって、お世話してあげたいの!」
彼は耳の裏まで真っ赤に染め、救いを求めるような、あるいは期待に満ちた熱い瞳で私をじっと見つめてきた。
「……そ、ソフィア。今のを聞いたか……? セレナが……弟か妹が欲しいと……っ」
「え、ええ。……まさか、そんなことを言われるなんて……」
「……娘の『命令』だ。……俺は、全力で応えねばならんと思うのだが……お前はどうだ?」
「……ふふっ」
私は扇で顔を隠して微笑みつつ、視線を逸らす。近くにいたギルバートとアンナはこの世の春のような暖かい目でこちらを見ていた。
(……相変わらずお熱いっすねぇ)
(きゃああ!! 今夜はお嬢様のために、とっておきの勝負下着と香油を準備しなきゃ!)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
#溺愛
88