テラーノベル
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ある休日——
♥️(買い出し行かなきゃ)
玄関のドアを開ける。
♥️「……え?」
視界に入ったのは、見覚えのある姿。
♥️「蓮?」
🖤「……え、涼太?」
一瞬驚いた顔。
でもすぐに整う。
🖤「偶然だな」
🖤「涼太の家、この辺なんだ?」
♥️(……この辺に用なんかあるか?)
周囲は住宅街。
蓮が来る理由は、正直思いつかない。
🖤「これから出かけるの?」
♥️「食材買いに行こうと」
🖤「へえ」
一歩近づく。
🖤「一緒に行っていい?」
♥️「ただの買い出しだぞ?」
🖤「いいよ」
笑顔が柔らかい。
でも目が、少しだけ熱を帯びている。
⸻
買い物後ーー
🖤「茶ぐらい奢らせて」
♥️「え!いいって」
最近の蓮はやけに積極的だ。
余裕のある大人の顔。
でも——
俺の前では、少し違う。
⸻カフェ───
🖤「同窓会でも話してたけどさ」
🖤「涼太、ちゃんと自炊するんだね」
♥️「そうだね、健康第一だから」
🖤「さすが」
その言い方が妙に優しい。
🖤「今日は何作るの?」
♥️「パスタ」
♥️「ソースもちゃんと作るよ」
🖤「へぇ」
じっと見つめられる。
視線が逸れない。
♥️「……食べに来る?」
半分冗談のつもり。
🖤「行きたい」
即答。
距離が、近い。
♥️(……家に来るのか)
胸が少し高鳴る。
🖤(やっと)
🖤(涼太の家に入れる)
口元が、わずかに緩む。
偶然のはずの再会は、
少しずつ、
必然の形を帯び始めていた。
つづく。
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