その感じに、少し狼狽えてしまった。
「だ、誰だ?」
『神に向かってなんて口だ。』
いつの間にか、頭の痛みもひいていて目の前の自分を、神といった子供は、少しだけ近ずきこう言った。
『 中々様になっているな。』
「?」
最初は何を、言っているのかわからなかったが
『む? 気ずかんのか?かなり、目立つはずなんだがな、、』
はぁとため息をつき子供が、パチンと指をはじくと子供と俺の真横に人1人映るであろう大きさの鏡が現れた……。
そこには、だいたい170cmくらいの黒くて艶めかしくほんのり銀色にみえる毛並みに金色と黒い瞳をもつ二足歩行の狼が目を見開いてこっちを見ていた。
「なんだ?これッ……!?」
『覚えてないのか?死ぬまえに願ったことを?』
すると、子供がまたパチッと指を鳴らす。
明らかに俺の声が聞こえた。
《ッぐゥア…ま…だもう…すこグゥげほッし生きたゴバッい……。》
俺の声にしても聞くに絶えない切ないねがいだった。
『叶えたんだ、そろそろおいとまさせてもらうとしよう……』
子供いや、神は少し面倒そうにしながら瞬きする間に消えた。
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