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「今月はこれで足りるかな…………」
「バイト増やそうか〜?まぁ稼げないかーこんなとこで」
「ギリギリなのは変わんないしいいよーなんとか頑張ろう」
「お姉ちゃんのヘソクリは?」
「先々月使っちゃった……」
姉 希乃(キノ )
妹 雫(シズク)
希乃「あーーー餓死はやだよう〜」
雫「やめてよ縁起でもない、
私バイトいって くるわぁ」
希乃「はーい、あっ待って!
■■くんのお見舞いは??」
雫「あーそうだった、バイト頑張って早めに
帰ってくるから先に行ってて」
希乃「おっけーいってらっしゃい!」
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雫「面会時間まで間に合うかな〜
…いや大丈夫だな、歩こ」
(■■くんは病気だけど友達で、あんまお見舞いに人が来ないから私たちが行ってあげてて…なんの病気か知らないけど元気で、退院したら一緒に暮して…)
雫「あ〜〜ちょっと楽しみ!」
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雫「…■■くん?……え…なに…?」
希乃「…雫が、来る前に死んじゃった。
病気、めちゃくちゃ悪かったみたい」
雫「……私、ごめん。
…最期、話したかった…」
希乃「…2人とも、ありがとうって、
言って。そのまま」
雫「■■くん………」(死ぬとほんとに…) 「はは、うごかない………■■くん……」
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希乃「……午前中に焼いてもらえるらしい
から、骨、明日の昼もらいにいこう」
雫「…。まだ…声が聞こえる気がする。
生きてる気がする。」
希乃「うん、そうだね。うん…今日はもう
寝よう?まだ聞こえるなら、耳、塞ぎな。」
雫「寝ながら?…ふふ、無理があるだろ……」
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希乃「ちっちゃくなったなぁ…
赤ちゃんみたい」
雫「骨壷のこと赤ちゃんって言わないでよ…」
希乃「んふふ、でもこのサイズなら部屋で
一緒に暮せるわ」
「あーなんか眠くなってきた、はやく帰ろー」 雫「まだ昼だよ…」
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希乃(最近眠いし、体も調子悪いのは内緒。
病院も行かない。私までいなくなったら、
雫の暮し、続かないからね)
『どうか、心を奪わないで』おわり