tn side
ふと目が覚める。
久しぶりに悪夢というか…なんというか。
隣を見ると、可愛い顔したロボロがすやすやと寝ている。
ほんま、顔可愛いよな…可愛いというか綺麗な顔立ちしとる。まぁそれはシャオロンも同じなのだが。
時計を見ると、朝の3時だった。
いや、これは朝と言うんか……?
ロボロを起こさないように身体を起こし、ふとスマホを見る。
何件か通知が来ていた。
夢に出てきたあの人からの通知が…。
通知をタップして内容を見る。
『今日の事はすまなかったな、あいつはクビにしておいた。』
『あと、明後日くらいに1度そっちに帰るから、久しぶりに一緒に出かけよう。』
などなど。
そうか、もうグルさんのところにまで、伝わったのか……
やっぱり俺のせいだよな……
俺が一緒にいたから、ロボロも閉じ込められたのだ。
ロボロにもトラウマがあるのに…わざわざトラウマを思い出させてしまった……
ゾムにだって…全部俺のせいだ。
現にこうして、グルさんにまで迷惑をかけてしまった…
俺はあの人の代わりになれない。
あの人だからこそ、ここまで俺らを育ててくれた。
俺は有能に見えるただの無能で…いつも鬱にキレてるけど、俺がキレる立場ではなくて…
……この家に俺は不要なのではないか?
家事なんて俺が居なくてもエーミールが出来る。
書類だって、案外ゾムとかは丁寧だし、鬱とかコネシマだって、子ども達の保護者になれる。
仕事は俺なんかよりも、グルさんが出来る。
…グルさんには俺じゃなくても、オスマンとか、ひとらんもいる訳で…
ふと我にかえると、思っていた事をすべてグルさんに送ってしまっていた。
慌てて自分からのコメントを消そうとする。
だが遅かった。消す前に既読がついたのだ。
あぁもうダメだ、何でこんなの送ってしまったんだと自分を責める。
こんなこと言ってもグルさんに迷惑をかけるだけなのに…
だがグルさんからきた返答は俺が想像したものとは違った。
『今日の午前中、そちらに帰る。1週間休むからトントンも予定空けといてくれ』
今日の午前中…
そんないきなりで大丈夫なのだろうか。
いや、これも迷惑だろう。
グルさんにも仕事があるのに、わざわざ俺の事で休みを取ってまで来てもらうのは申し訳ない。
『大丈夫だ、心配するな』
グルさんは最後にそう言った。
朝の10時頃、グルさんは本当に帰ってきた。
相変わらずこの人の行動力に驚かされる。
gr「トントン!!久しぶりだな!!」
tn「あぁ、久しぶりやな、」
ちゃんと普通に接せれているだろうか。
朝のやり取りの事で少しきまづい気がした。
ショッピくんとチーノは初めて見るグルさんに少し怯えているようだ。
ショッピくんはコネシマの後ろにおり、チーノはエーミールの手を強く握っている。
gr「覚えているか?トントンと一緒にお前たちを拾ったものだ」
まぁ覚えているわけはないやろ、何せ俺らが見つけた時、この子らは意識なかったんやから。
gr「よし、トントン。部屋に行こうか」
ある程度久しぶりの皆との対面が終わったのだろう。
俺に向かってそう言ってきた。
gr「久しぶりだな、この部屋も。」
部屋につくなり、グルさんはそう言って部屋を見渡す。
そして、俺の方を向いた。
gr「トントン、おいで?」
手を広げる。
思わず俺はその中に入る。
gr「1人にしてすまんな、よく頑張ってくれた」
俺の頭を優しく撫でる。
その手が心地よくて、暖かくて…ロボロが言ってたのはこれか、と今更ながらに思う。
いつの間にか俺はグルさんの腕の中で寝てしまった。
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
後編と書いてありますが、まだ続きます。
テスト勉強しんどい〜.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.
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テス勉ファイト٩( ᐛ )و