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国「太宰!ちゃんと仕事をしろ!」
国木田の太宰を叱る声が響いていた
太宰のデスクに大量の資料を雑に置く
太宰ができる訳ないなど国木田に云う、国木田がそれに怒るの繰り返しだ
他の社員達らいつもの事のように聞き流している
敦「今日の太宰さんは一段と仕事をしませんね」
敦が太宰に声をかける
太「あぁ、敦くん、聴いてくれたまえよ」
敦「なんですか?」
太「実はねぇこの前心中のお誘いをした女性がねぇ本当に綺麗だったのだよ」
敦「まぁ綺麗な人にしか太宰さん声を掛けませんからね」
太「いやいや、本当に綺麗な人なのだよ!」
太宰が携帯を取り出して敦に画面を見せる
太「隠し撮りなんだけどね」
敦「うわぁー本当に綺麗な人ですね」
太「でしょ!もう一目惚れってやつだよ」
太宰が小さくため息を吐き呟く
太「これが恋煩いなのかなぁ」
小さな声でぼそっと喋る
敦「えっ…」
敦「ーていう事があったんですよ」
谷「えぇ!?太宰さんがぁ!?」
谷崎が大きく声をあげる
敦「しーっ」
口元に指を当て谷崎に静かにしろとサインをする
それを見た谷崎がごめんとでも云いたげに手を合わせる
谷「それにしても太宰さんが恋かぁ」
2人にしか聴こえない程度の声量で会話をする
谷「どんな人だったの?」
敦「うーんと、確か…綺麗なオレンジ色の髪の毛で、目がくりっとしてて上品そうな人でした」
敦「あっ!あの人に少し似てました!」
少し敦の声一瞬が大きくなる
敦「えーと誰でしたっけポートマフィアの帽子被ってる…」
谷「えーっとね中原…」
敦「あ!中也さんだ!」
谷崎の言葉を無視して敦が声をあげる
敦の大きな声に社員が皆振り向く、それに応じ訳なさそうに敦が軽く頭を下げる。
谷「あーあの人かぁ…まぁ顔は整ってたよね」
敦「そうなんですよ、でも太宰さんって確か中也さんの事嫌ってましたよね」
谷「そうだったよね、嫌いな人に似てる人を好きになるのかぁ」
敦「太宰さんの事はあんまり分からないですよね」
国「敦!」
敦の後ろからファイルを持った国木田がファイルで敦の頭を軽く叩く
先程の敦の大きい声にサボってるのがバレたようだ。
国「敦、太宰とこの事件の聞き込みに行ってこい」
国木田がファイルを敦に渡し太宰の方へ向かう
谷「いってらっしゃ〜い」
太「はぁー暑い」
ここ一週間ずっと暑い日が続いている
敦「太宰さんそんなに包帯ぐるぐる巻きで暑くないんですか?」
太「う〜ん暑いけど暑くない」
敦「な、なるほど」
敦達の目線の先にポートマフィアの芥川、中原が歩いている。任務のようだ
敦がそれに気付き太宰の方を見た
敦「だざいさ…」
太宰は中原の方をじーっと見つめている
まるで”思い人”ように優しい目付きで中原の事を見つめていた
中原が太宰達の存在に気がつき驚いた表情をみせる
太宰が中原の方へ早足で向かう
中原の目の前へ行き中原の手を握る
太「…」
中「は?な、なんだよ…」
太「やっぱりそうだ…」
ぼそっと太宰が呟くと中原の手を離し笑顔で敦の手を引っ張る
中「な、なんだったんだ…」
芥「さぁ…」
仕事に聞き込みを終えた敦達は探偵社へ戻ろうとしている
太「敦くん」
敦「はい?」
太「好きな人いる〜?」
太宰がニヤニヤしながら敦に語りかける
敦「え…?」
急な恋バナモードに驚いた様子を敦は見せる
敦「好きな人、ですか…居ないですかね…」
太「そっかぁ〜敦くんは今からかぁ〜」
機嫌が良いのか普段よりかずっと笑顔だ
敦「太宰さんは居るんですか?」
太「聴いてくれるかい!そうなのだよ!私は今恋をしてるのさ!」
敦「え!お相手は誰なんですか?」
太「今日の朝見せたご婦人だよ」
太宰が頬を少し染めながら話す
太「心中のお誘いは失敗したけどね、お茶のお誘いは最高したのだよ」
自慢げに話す
敦「お茶したんですか!?」
いつも太宰がナンパに失敗しているからか敦が吃驚する
太「ふふふ、連絡先は渡したからね」
敦「かかってきたんですか?」
太「それがね…まだなのだよ…」
残念そうに太宰が首を傾ける
敦「まぁかかってくるといいですね」
ここで切ります!切るタイミングが完全にわかんなかった