澪『………ん、ぁれ…?』
目を覚ましてまず私の視界に写ったのは
真っ白な天井と薄桃色のカーテンだった
澪『どこ…?』
ゆっくり体を起こすと
激しい頭の痛みとめまいに襲われた
それに耐えながら周りを見渡す
どうやらここは保健室のようだ
澪『何で私、こんなところに… 』
と、私が着ているのが
ジャージだということに気がついた
澪(そうだ、私、体育で倒れたんだ)
あのあと気も失っていたらしい
なんて惨めで恥ずかしいことだろう
たくさんの人に迷惑掛けちゃった
ガララッ
そんなことを考えていると
不意に保健室の扉が開いて
中に誰かが入ってきた気配がする
シャッ
カーテンが勢いよく開かれる
友「うお、起きてる」
澪『あ…』
来たのは先生ではなく友達だった
sha「ほんま良かった!もう大丈夫?」
と、なぜか騎威先輩もいた
澪『え、何で騎威先輩まで…』
友「感謝するならこの先輩にね澪
この先輩が運んでくれたんだよ」
澪『え!?』
何でと聞く間もなく話が変わる
友「澪、今日は早退してだって」
澪『…………何で…?』
友「今もう2時間目後の休み時間だよ
保健室で休むのが2時間超えたら
早退しなければならないルールだよ」
私、かなりの時間眠っていたんだ
もうそんなに時間が経っていたなんて
ほんとにびっくりだよ…
澪『荷物、持ってきてくれてありがとう』
私は素直に荷物を受け取って立ち上がる
友「ちょ、急に立ち上がって 大丈夫?」
澪『うん、大丈夫、ありがとう』
友「あ………気を付けて帰ってね…?」
友達は少したどたどしく言う
私はそんな友達に微笑んで保健室を出た
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