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ひたむきに、あなたへ

100 - 第5章 試される想い 第100話

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2025年09月09日

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その夜。

華はひとり、街の居酒屋の隅の席に座っていた。

テーブルの上には空いたグラスがひとつ、ふたつと並び始めている。


「……返事って……何のことよ……」


小さく呟いて、ジョッキを口に運ぶ。

冷たい液体が喉を通るたび、胸のざわめきが少しずつ熱に変わっていった。


(律さん……美咲さんにだけ、特別な顔を見せてるの?)

(私……嫉妬なんかしてない。してないはずなのに……)


気づけば、視界がぼんやり揺れ始めていた。

グラスを置く手がわずかに震え、頬が赤く熱を帯びていく。


「……もう、やだぁ……」


華の声は、店内の喧騒にかき消されるように小さく滲んだ。

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