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銃声が響き渡る倉庫。
銃弾は美月の肩をかすめ、彼女は倒れ込む。
「美月っ!!」
圭吾が駆け寄る中、カイトは冷酷な笑みを浮かべた。
「これが現実だ。情けは無用だ、圭吾」
だがその瞬間、圭吾の背中から燃え上がるような赤い光が炸裂。
彼の影が暴走し始めたのだ。
「何だ…!?お前の影が…こんなにも…!」
炎のように燃え盛る影が周囲を照らし、カイトの冷静な表情も一瞬揺らぐ。
「俺は逃げたりしない。
守るべきものがあるからこそ、俺は強くなるんだ!」
圭吾の叫びと共に、影の炎は猛り狂い、倉庫を震わせる。
美月も必死に身を起こし、志乃と颯太の元へ通信を送る。
「圭吾が…暴走している…助けて…!」
外の志乃は叫びながらも、冷静に決意を固める。
「彼を止めるのは私たちしかいない。
圭吾を取り戻すために、私も影の闇に飛び込む!」