テラーノベル
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炎が渦巻く倉庫の中、激闘の最中。
圭吾の燃え上がる影が暴走し、カイトを追い詰めていた。
しかし、その瞬間――
美月が突然、銃口を圭吾に向けた。
「圭吾、ごめんなさい……」
圭吾の瞳が一瞬、驚きと戸惑いに満ちる。
「美月……なんで…?」
美月の表情は切なくも冷たかった。
「私はカイトの手先だったの。
影の秘密を追うのは、私の使命だった。
でも……あなたを傷つけたくなかったから、迷っていた。」
銃声が響く。
しかし、弾はわずかに逸れ、圭吾は間一髪で身をかわした。
「裏切り……か」
颯太が倉庫の隅から静かに現れ、冷ややかに言った。
「俺たちの物語は、まだ終わらないって言ったよな?
裏切りの刃は、ここからが本番だ。」
志乃は息を呑みながらも、美月の心の揺れを感じ取っていた。
「でも、まだ信じたい。あなたの本当の気持ちを。」
三人の運命は一層深い闇へと沈んでいく。
燃え盛る影の中で、信頼は砕かれ、愛は試される――。
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