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歩いている途中社長が喋り掛けてくださった。
深澤「あのさ、コンタクトケースの子だよね。」
コンタクトケースの子で認識されていて思わず笑ってしまった。
宮舘「コンタクトケース?なにがあったの?」
宮舘さんが聞いてきた
深澤「そう、なんかね友達ぽい子に引っ張られていってたの見ててさ、そしたらカバンからコンタクトケース落ちちゃったのよ、それで追いかけようとしたんだけど歩くの早すぎてね、でもなんかね、会える気がしたの。着任式で」
「なんで着任式で会えるって思ったんですか?」
そう聞くと社長はこう言った。
深澤「まあね、なんか聞こえてきたし、着任式のこと。」
どうやら遥の声が大きくて聞こえていたようだ。「遥、そんなに声でかかったですか?」
深澤「遥?っていうの?友達、でかかったよ笑
子供みたいだった。」
その場にいなかったはずの宮舘さんも微笑みながら聞いているし、社長の隣にいる目黒さんはその場にいたのだろうかすごく笑っていた。
深澤「というか名前さ、聞いてなかったね、名前教えてくれない?」
「綾瀬夏帆です。」
深澤「夏帆ちゃんね。もうコンタクトケースの子って呼ばない笑」
「えっ呼ぶつもりでした!?」
話が楽しくてずっと笑っていた。というか、一目惚れして好きって気づいた人とこうやって喋れてるって思うと、社長の話すスキルって凄いんだなと実感させられる。
コンタクトケースの話で少し盛り上がったあと、すぐに駅に着いた。
電車内では何もなかったものの、到着してから相手先の会社への道で色んなことを話した。
趣味のことや、好きなこと、特技など、色んなことを知れて胸がいっぱいになった。