番外みたいなものです。
単純に書きたかっただけです、ごめんなさい。
R18描写ありなので、苦手な方はここの話は飛ばしてください。
弾けるように達した余韻が過ぎても、
俺はしばらく動けなかった。
「……るか……」
震える呼吸の中で名前を呼ぶと、
腕の中の彼女がまだ小さく痙攣している。
か細い身体を、ぎゅっと抱きしめた。
離したら消えてしまう気がして。
ゆっくり腰を引く――
「……っ……あ……」
抜けた瞬間、とろりと俺の熱が溢れ出す。
彼女の奥からゆっくり零れてくるのを見て、喉がひくつく。
(……やば……また、暴走する……)
一瞬で理性が軋む。
もう一度抱き倒したくなるのを、ぎりぎりで押し留めて
彼女の額にそっとキスを落とした。
「……るか、苦しくない? 痛いとこある?」
「ん……ない……だいじょうぶ……」
涙の跡を残したまま、
弱い腕で俺の背中にぎゅっとしがみついてくる彼女。
その“頼ってくる感じ”が、胸の奥をじわっと溶かした。
しばらく抱きしめたまま呼吸を落ち着かせて――
俺はそっと顔を上げ、彼女を覗き込む。
乱れた髪、赤い瞳、敏感に震える体。
全部が、可愛い。
「……ねぇ、るか」
「……ん……?」
「俺、このままだと……止まんないから」
耳元に唇を寄せて囁く。
「……お風呂、入ろ?」
ぱち、と彼女の瞳が揺れる。
「……っ……い、一緒に……?」
真っ赤な頬のまま、胸にしがみついて見上げてくる。
こんなの、反則だろ。
「いやって言っても入るけど?」
わざと意地悪く言うと、
「や……っ、でも……その……もとき、が……」
もじもじしながら顔を逸らす。
その仕草すら、可愛くて息が漏れた。
顎に指を添えて顔を戻させる。
「……恥ずかしいの?」
「……うん……」
「……かわい。
そんな顔すんの見たら……余計に、一緒に入りたくなる…」
唇が触れる寸前で囁くと、
彼女は小さく震えて、ぎゅっと胸にすがりつく。
「……ほら。支えるから、行こ」
腰に手をまわして そっと引き寄せると、
彼女はこくんと頷いて、俺に体を預けた。
瞬間、胸の奥がまた熱く疼く。
(……風呂で触れたら……本気で抑えられねぇかも)
でも、もう知らない。
いまは全部欲しい。
ぜんぶ、俺の腕の中に閉じ込めたい。
そう思いながら――
俺は彼女を抱き寄せ、ゆっくり浴室へと連れていった。
浴室のドアを開けると、
ふわりと湿った空気が肌を包む。
蛇口をひねり、お湯を張り始めると
彼女は胸元を腕で隠しながら、もじもじと立ち尽くしていた。
「……あ、あの……先に……身体、洗って……?」
恥ずかしそうに頬を染めて、視線を泳がせている。
「俺が洗ってあげよっか?」
冗談まじりに言うと、
彼女は顔を真っ赤にして、そっと俯いた。
「……自分で、できるもん……」
拗ねたような声が、無性に可愛くて、思わず笑みがこぼれる。
「じゃあ、背中流してあげる」
「や、やだ……恥ずかしい……」
彼女は観念したみたいに、静かに椅子に腰を下ろした。
背中にシャワーをかけると、彼女の肩が小さく震える。
「……冷たくない?」
「……うん、大丈夫」
しっとり濡れた黒髪をそっと撫でて、
泡立てたボディソープで、ゆっくり背中を洗う。
指先が肌をなぞるたび、彼女は息を詰めて、じっとしている。
「……力、抜いて。くすぐったい?」
「……ん……ちょっと、だけ」
耳まで真っ赤になっているのが、たまらなく可愛い。
そのまま、肩や腕、細い背中を丁寧に洗い流す。
泡を流し終えると、彼女が小さく振り返った。
「……もとき、前……は、いいからね」
「なんで?」
わざと意地悪く聞くと、
彼女はさらに顔を赤くして、ぎゅっと胸元を隠す。
「だめ……」
その仕草が可愛すぎて、
思わず後ろから抱きしめたくなる。
「……かわい。ほんと、ずるいわ」
くすぐるように耳元で囁くと、
彼女はびくっとして、俯いたまま何も言えなくなっていた。
二人とも身体を洗い終えたあと、
彼女はそっと立ち上がり、湯船の縁に手を添えてお湯を覗き込む。
「……一緒に、入るの?」
不安と期待が混ざった目で見上げてくるのが、たまらなく可愛い。
「うん、ほら――こっちおいで」
俺が先に湯船に浸かって、背中を預けるように手招きすると、
彼女は顔を赤くしたまま、そろそろと湯に足を滑り込ませる。
背中を向けたまま、そっと自分の足の間に座らせると
密着する肌の熱に、彼女の体がぴくりと跳ねた。
「……るか、ほんとエロい身体してるよね」
わざと耳元に熱を吹きかけながら囁けば、
彼女はびくっとして振り返り、真っ赤な顔で睨んでくる。
「な、なに言ってんの……!」
「いや、だってエロいじゃん?」
俺がじっと胸元を見つめると、慌てて両腕で胸を隠そうとする。
「み、見ないで……!」
「隠すの、もったいなくね?」
くすっと笑いながら、
そっと腰を引き寄せ、向かい合わせになるように膝に乗せる。
そのまま腕をどかして、素肌をしっかり見つめた。
「ほんと、胸でかっ……エロすぎ」
片手でふわりと胸を掴み、もう一方の手で乳首をそっと弄ぶ。
「んっ、もときっ……や、あっ……!」
甘い声が湯気に溶けていく。
「……かわいい声、出ちゃってるけど?」
意地悪く囁き、さらに軽く撫でる。
そのまま、水滴ごと、舌で舐め上げた。
「んっ……!」
彼女の息を呑む音が、耳に響く。
「……かわい。声もっと聞かせて?」
さっきとは逆の胸に顔をうずめる。
片手で乳首を強く転がしながら、もう片方を舌で執拗に舐め上げた。
「んあっ、まって、もときっ……!」
必死に俺の肩を押そうとする彼女。
その抵抗が、弱々しくて、たまらなく愛おしい。
「またない」
顔を上げ、濡れた唇を塞ぐ。
「……かわいいから、またない」
息が苦しくなるほど深くキスをすると、
彼女が湯の中で溺れるみたいに俺にしがみついてくる。
その背中に腕を回し、湯の中で熱を確かめるように、
自分の硬くなった場所を、その柔らかい尻に押し付けた。
「……っ、ん……!」
彼女が、驚いたように体を震わせる。
その反応が面白くて、耳元で、わざと低く囁いた。
「……ねぇ、るか、お風呂場でしたこと……ある?」
自分でも最低な質問をしていると思う。
けど、彼女の可愛い顔が見れるなら、いくらでも最低になってやる。
「な、バカじゃないの……!」
案の定、彼女が顔を真っ赤にして、俺を睨みつけた。
その潤んだ瞳が、たまらなくそそる。
「……ははっ、初めて?」
笑いながら、その腰を掴んで立たせる。
「じゃあ、俺が最初だ」
「……え、ちょ、もとき……!」
湯船から彼女を先に出し、自分も後を追う。
濡れた体のまま洗い場の鏡の前に、彼女立たせた。
「……っ、やだ、鏡……!」
自分の姿が映るのが恥ずかしいのか、彼女がしゃがみ込もうとする。
「だめ」
その腰を、後ろから強く抱きしめる。
「……ちゃんと、見てて」
湯気で曇った鏡に、二人の姿がぼんやりと映る。
彼女の濡れた黒髪、赤く上気した肌。
それを後ろから抱く、俺の黒髪とタトゥー。
アンバランスな絵が、妙に扇情的だった。
「……ほら、足……」
るかの片足を上げさせ、洗い場の椅子の縁に置かせる。
無防備に晒された場所に、自分の熱をあてがった。
濡れた黒髪が背中に張り付いて、汗と湯気で肌が艶やかに光る。
「……っ、もとき、や、だ……!」
「……やだ?もうぐちゃぐちゃじゃん」
耳を噛みながら、ゆっくりと、奥まで突き入れる。
「――っ、あ……!」
彼女が息を詰まらせながら、声を出す。
「……ねぇ、るか」
耳元で囁きながら、ゆっくりと腰を動かす。
「……鏡、みて?」
「……っ、や……」
必死に目を逸らそうとする彼女の顎を掴み、無理やり鏡に向かせる。
「……ほら、見ろよ
……るか、……すっごいエロい顔してる」
鏡の中の彼女は、涙目で、頬を赤く染め、苦しそうに、でもどこか気持ちよさそうに、唇を開いている。
その姿を見ながら、容赦なく、深く、突き上げた。
「……ねえ、その泣きそうな顔、まじでそそる」
耳元で囁きながら、鏡越しに彼女の表情をじっくりと眺める。
目尻に涙を滲ませて、噛みしめた唇が震えている。
それでも快感に抗えず、腰は俺の手の中で跳ねるだけ。
「や、っ、んあぁっ…、も、ときっ……」
細い腰をしっかり掴み、奥まで突き上げる。
「ここでしょ、好きなの」
わざと一番感じる場所だけを攻め立てる。
お湯で湿った音と、体がぶつかる水音が、タイル張りの壁に反響する。
「やあぁっ、そこ、んあぁっ…!」
鏡の中の彼女は、涙と熱でぐしゃぐしゃになりながらも、
だんだんと快感の色に染まっていく。
「……エロすぎ。そんな顔、俺以外に見せんなよ?」
腰を支えながら、空いた手で乳首をいじめる。
「……気持ちいいとこ、もっと全部、俺にだけ教えて?」
鏡に映るのは、乱れきった自分たちだけ。
吐息も、喘ぎも、水音も、全部、閉じた浴室の中で響き合う。
「あぁっ、イく、からっ、もとき、やあぁっ…!」
「……かわい。イキ顔、ちゃんと見せて?」
「あぁああっ…!」
ビクビクと痙攣して崩れ落ちそうな体――
その余韻も待たず、もう一度腰を打ちつける。
「ねえ、るか。俺のこと……好き?」
わざと意地悪に耳元で問いかけ、
「……答えて。好き?」
また“そこ”を強く責める。
「……すき、だよ……っ、もとき、すき……!」
「かわいい。もっと聞かせて?」
「もとき、すき、すき……! もとき……!」
何度も“好き”を溢れさせる彼女。
それを全部拾い上げて、俺も壊れそうになる。
「……るか、もう、イきそう……っ」
「んっ、もときっ……いっしょに、イきたい……!」
息を乱しながら、
彼女が恥ずかしそうに振り返る。
その泣きそうな顔が、どうしようもなく愛しくて、
俺は腰を打ちつけたまま、後ろから彼女をぎゅっと抱きしめる。
狭いバスルームに、二人の乱れた呼吸と水音が反響して、現実感がどんどん溶けていく。
「もときっ、すき……っ、イく……!」
「……俺も……るか、すき……!」
体をぴたりと密着させ、
お互いの熱と想いがぶつかり合う。
「――っ、くっ……!」「もときっ……!」
絶頂の波が重なった瞬間、
奥深く、全部を受け止めてもらいながら、
涙混じりに名前を呼び合う。
震える体、重なる鼓動、
――もう、どこにも逃げ場なんてなかった。
コメント
1件
ただのエロを書きたかっただけなのです…すみません🙏