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じんだいチャンネル復活を願って
「じんちゃん、これどうしよっか」
「どうしようもないかも、だいちゃん」
俺たちの目の前には一つのプリン。それだけを聞けばなにも困ることはない、むしろどっちが食べるかで喧嘩くらいできる。しかしそれが起こらないのはサイズに問題があった。
「デカく作りすぎちゃったよね~……」
「なんで俺たちノリノリで作ってたんだろうな……」
「実際に出してみたら思ったよりでかくて急に現実に戻ってきた」
そう、俺たちの目の前にはバケツサイズのドデカプリンがまるで山の様に鎮座していた。
切っ掛けはなんだったか。太智が急にプリンの材料を買ってきて、どうせ作るならデカいの作ろうよ!と俺を巻き込んだんだ。最初は通常サイズにしよう、と反論していたのにいざ作り出すと俺も楽しくなってしまってウキウキで作り切ってしまった。
「とりあえず食べるか…」
「そうやね~…なんか見てるだけで僕お腹いっぱいになってきた……」
「太智が発端なんだから頑張って食えよ」
「うぅ頑張る…」
そうして俺たちはプリンを食べ始めた。最初は結構美味しいだの、こんなサイズ食べれるなんて逆にレアじゃね!?なんてテンションを上げていたが30分も経つとどちらもスプーンが止まり始める。
「うぅ”~~~あまい~~……しょっぱいの食べたい~~……」
「だいちゃん手止まってる…まだ半分もいってないだろ…ほら、食え」
「じんちゃんやめて~~~僕もう食べれないーー!!!」
「あっ!!待て逃げるな!!」
ドタバタとキッチンから逃げ出す太智を追いかける。
「だいちー!プリンから逃げるな!プリンはお前を待っている!!」
「プリンは僕より仁人を愛してるって言ってる!!」
「言ってねえ!!」
「言ってる!!」
ギャーギャーと叫びながらリビングを走りまわる。大の大人が何をしてるんだって感じだけど今の俺たちはプリンに脳を支配されてとても正気になんて戻れない。
それからもしばらく走り回っていたが、食べたばっかりは流石にきつく俺がカーペットの上に倒れ込むと隣に太智も転がり込んできた。
「はぁはぁ……食べて走り回ったから気持ちわりぃ…」
「あははは!なんか子供の頃に戻ったみたいで楽しかった!」
「この歳でプリンで暴れるなんて思わなかったわ」
「ねえ仁人、あのプリンどうしよっか?」
「どうにも食べきるしか…流石に捨てれないし……」
「うーん、今日って勇斗たち呼んだら来てくれるかな~味変アイテムも持ってきてもらって」
「おお、ナイスアイデア!そうだよ最初から俺たちだけで食べきらなくていいじゃん。早速連絡しよ」
「じんちゃんこういう時行動早いよね」
「おっ、三人とも来れるって。いやー良かった良かった」
「ふわぁ~なんかお腹いっぱいになって運動もしたから眠くなってきた……三人が来るまでお昼寝しよー」
「食べてすぐ寝るのは、ってもう寝てるし……まあたまにはいっか」
そうして俺たちは仲良く眠りについた。たまにはこんな日もいいかもな。
コメント
2件
めちゃめちゃ可愛いです〜💕 癒されまた💕