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【悲劇が起こる前】
「あぁなんてきれいな夜空なのだろう」
君が突然言い出したので僕はくすっと笑った。
この後に予想できなかった事が起きると知らずに…
ーーその昼
僕は黒鉄南見。特に特出したところがない高校一年生である。ふと時計を見ると昼11時だということに気づき、あくびを噛み殺しながら外出の準備をし始める。今日は幼馴染の白銀優奈の誕生日だからと彼女に勝手に一緒に出かけると決められてしまった。嫌だったが、言いたいことを言おうとしてるのでどっちもどっちと思いながら口から声が漏れ出る
「はぁ…今日はゲームをしようと思ってたのに…けど、今日言うほうがいいし…」
準備を終えて駅に向かう。そこで女性がナンパにあっていた。
モブ1「お嬢さん可愛いね~」
モプ2「俺等といっしょにお茶しないかい?」
その言葉を発する奴らに対してその女性がっていうかあれ優奈…?
「は?今から友だちと遊ぶから黙ってどっか言ってくれない?ってか一生話さないで?あなたたちが黙ると喜ぶ人いっぱい居ると思うけど?ってかあなた達・・・」
とお得意の論破を黙らせているところで僕が間に入り、止めさせた。
「はーいストップストップ~優奈は相手の状況見ていいな~あと野郎どもは消え失せろ」
間に入ると、ナンパ男たちは走って逃げて行った。この女性は白銀優奈。僕の幼馴染で、整った容姿と容赦のない舌を持つ女子高生だ。昔から何かと距離が近い…
っとその優奈が、ハッとした顔で
「だってぇ本当にウザかったんだもん…南見が来る前に撤退させたかったし…」
と可愛く言いながら抱きついていたのでニヤけるのをぐっとこらえながら頭を撫でる。
「わかったよ。けど、言葉は一種の凶器だということを覚えてね?」
と僕の言葉に対して
「は~い…」
とむすっとした顔で返す顔など見てると僕は自分の心が大きく動いていることを感じ取り、急いで目的のショッピングモールに行き、優奈の誕生日プレゼントを探した。
結局何が良いか決めかねた僕は、以前彼女が「可愛い」と呟いていた櫛を贈ることにした。優奈はそれを「えっ!いいの!?」と心底嬉しそうに受け取ってくれ、僕はホッと胸を撫でおろしつつ、そのまま彼女の買い物に付き合った。時々彼女は走り出して「コレ見て!」
と目をキラキラさせながら物を観察するので小さい子を見ているようで微笑ましく見てしまった。その後も一緒に飯を食べているとき、服にこぼして
「あぁやっちゃった」
というのでフォローしたりし、大変だけど充実した時間にした。
と突然優奈が
「あぁ楽しかった~・•・・ねえ南見?ちょっと私行きたい所あるんだけど一緒にいかない?」
というので、僕はついて行った。時間が時間だったため
「明日のほうが良いんじゃない?」
というと彼女は
「暗くなきゃいけないの!」
といったので僕は疑問を持ちながらついていった。
そこは少し肌寒い山の頂上だった。そこで目に映ったのは星だった。宝石が散らばったように綺麗で、そして小さく流れ星も流れている場所であった。僕は、絶好なタイミングだと思っていたら彼女が、
「あぁなんてきれいな夜空なのだろう」
といった。彼女はあまりこういうしみじみとしたことは言わないので少し面白く笑ってしまった。すると彼女は、
「もぉー!なに~!いいじゃん!めっちゃきれいなのは事実なんだからさ!」
確かになぁと思いながら僕はある決意を決めた。
「ねぇ優奈、聞いてほしいことがあるんだ。」
というと優奈は首を傾げながら次の言葉を待ってくれた。だから続けて言う。
「僕…いや、俺は…優奈のことが、好き…なんだ……」
言ったすぐに恥ずかしすぎてしゃがみ顔を隠していると優奈がこういった
「私も、南見のことが好きだよ。ちゃんと恋愛としてね……ってはっずいなぁ」
といったので僕は顔を赤らめながらポカーンとしながらへへっと笑う優奈を見つめていた。
お互いがお互いに笑い合って抱きしめ合うとお互いの心臓の音が聞こえていて恥ずかしくってすぐに離れた。
「あぁぁはずかしいい…けど思いを伝えれてよかった…付き合えてよかった…」
と心の声が漏れていることに気づかず言ってしまって優奈が
「心の声漏れてるし!目の前で言わないで…って、え?」
#オリジナル
おさかな
154
#衝撃のラスト
ゆいな
6
パンプキンパンダ
708
62
コメント
2件
誰かの目に留まることを祈っています
うわあ、もうタイトルと冒頭の一文で胸が締め付けられる……「悲劇が起こる前」って書いてあるから、この幸福感が全部フラグに思えてくる。幼馴染同士の距離感、優奈のツンデレな感じと南見の優しい視点、櫛のプレゼントのエピソード、全部が丁寧で自然で、告白シーンは「やっと言えた!」ってこっちまで照れる。でも、この「世界で1番幸せだった時」ってタイトルがもう……これからどうなるの?続きが怖いけど気になる。