「1時間か…」ちょうど、ゆずをご飯に行かせた時間と重なるな…
15分ほど前まではきちんと匂いはしていた…
15分で連れ去られた…いや、ご飯を食べるところはフロワの真ん中なはず
となると、真ん中でさらるのは危険…
片っ端から人に聞いてもいいが、ざっと500人は最低でもいる…そうなると、時間がかかる
とりあえず…1階に行ってみて怪しい人物がいなかったか聞いてみるか…
「よし、行くぞ」とかおりの恋人とやらに声をかける
「え?は?ちょ、待てよ!」という声を後にしながら走り出した
エレベーターが見えたが、エレベーターを使うより階段を使った方が早い
素早く階段を降りて、1階に降りた
そして、フロントマンに聞く
「おい!お前!」
「え、あ、は、はいって!一条様!?」
「ふぅ~怪しい人物を見なかったか?」といきを整えながら言う
「えっと、見なかったです」
「それは、本当か?」
「えぇ、総支配人呼びますか?それとも、防犯カメラ見ますか?」
「いや、いい」
もし、ここにゆずが来ていたのなら、少しぐらいは匂いがあると思うがないってことは、来ていないのだろう
ということは…上か…
________________________________________ゆず視点
エレベーターに乗って、6階のプリンの会場へと廊下をぐんぐん進む
ずっと翼くんが「行って大丈夫かなぁ~」と心配する
「翼っち大丈夫だよ!」とかおりくんが言うが、もっと、心配そうになる
僕は二人の会話を聴きながら、どんなプリンなんだろう~?と想像する
チョコプリンとかも良いし、キャラメルは甘いのかなぁ~苦いのかなぁ~
考えただけでも胸が踊る
そして、結構奥にあったプリン会場のドアが、目の前に来た
「楽しみ~」
「あ、そういえば…」とかおりくんが言う
「なに?かおり」
「この、翼っち肝心なところ読み忘れてたよ」
「へ?」
「確か、プリン食べ放題らしいよ」
ぷ、ぷ、プリン食べ放題!?
都会にはそんなものまであるのか!
今度一条様に何かされたら、プリン食べ放題に連れて行ってもらおうかな…
「制限時間は20分だったけ?忘れちゃったけど、まぁ、とりあえず行ってみよ」とかおりくんが言って「うん」と翼くんが答える
重たそうな両開きのドアのハンドルを握り手前に引く
電気がついていなく、中は真っ暗
「真っ暗だねぇ~」とかおりくんが言う
「やっぱ、帰ろうよ」と翼くんが中に入るのを止めようとする
「うーん」でも、プリン食べたいしなぁ~
「まぁ、とりあえず、入ってみない?」とかおりくんが言って「まぁ、そうだね」と翼くんが言ったので入ることにした
暗闇は怖いので、最後に入った人が近くで持ってようってことになり、翼くんがその担当をしてくれることになった
かおりくんは、暗闇の中で探検するのがワクワクするらしく「お化けでないかなぁ~」なんて言いながら
ぐんぐんと進む
そして、ドアから差し込む光が無くなったところで、少し止まって帰ろうとした時。ドアの方から「ゆずたん!危な…」と翼くんが言ったところで、「キーー」と嫌な音を立てながらドアが閉まる音がした
胸騒ぎがする。心臓の音がだんだん早くなる
「翼くん!?」と言ったけれど返事がない
「翼っち!?大丈夫!?」とかおりくんも声をかけるけど翼くんの返事は無い
そして、そのすぐ後に「んぐっ!…ゆ…じゅ…」とかおりくんも、誰かに襲われてしまった
「かおり…ふぐっ」とかおりくんのことも呼ぼうとしたけど、誰かに布で口を押さえつけられ、そこで、意識がとだえた
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一次創作、銀賞ありがとうございます!
コメント
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一条様速く!ゆずちゃんが危ない! 続き待ってます!