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今にも泣き出しそうになるのを堪えていると、そのままアラスターは続ける。
アラスター「だって寂しいじゃないですか~」
アラスター「貴女ほどからかい甲斐のある女性はそうそうお目にかかれない・・・」
アラスター「私なりに、気に入っていたものでねぇ」
〇〇「・・・・・・・・・」
アラスター「・・・・・・・・・」
胸の中で様々な感情が複雑に渦巻き、地面を見つめたままキツく拳を握る。
しばらくの沈黙の後、それを破ったのはアラスターの方だった。
アラスター「・・・ヴォックスから何を吹き込まれたんです?」
〇〇「・・・・・・っ」
不意の問いかけに、身体がぴくりと震える。
いつだってそうだ。
鋭い貴方には私の考えていることなど何だってお見通しで。
―――でも、今回だけはだめ。やめて・・・・・・
アラスター「彼のチームに勧誘でも受けましたか」
アラスター「しかし貴女の気が進んでいるようには見えませんねぇ・・・」
アラスター「彼のオファーの見返りに、何か不満でも?」
そんな、簡単な話じゃない。
やめて、せっかく離れたのに・・・・・・気持ちをかき乱すようなことを、しないで。
アラスター「それとも・・・あの産廃テレビのことです」
アラスター「何かくだらない事で脅された・・・な~んて、情けないお話ですか?」
〇〇「――ッそんな簡単な話じゃない!!」
頭の中はもうぐちゃぐちゃで、わたしはたまらずに声を張り上げた。
〇〇「私がどんな人間だったのか・・・何をしたのか」
〇〇「思い出したのよ・・・全部、全部!」
〇〇「私のこと何も知らないくせに・・・そんな軽い言葉で茶化さないで!!」
鋭くアラスターを睨みつけると、笑みを深めた鋭い瞳と視線がぶつかった。