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第3話 〜暗い紫と明るい黒〜
体調などを検査部屋に通され、紫怜は少し不安になりながら部屋に入っていく。
「これは……」
紫怜は目を疑った。
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そこには沢山の大きな機械……もそうだが、まず最初に目に入ったのは沢山の書類のようなものが壁一面に貼ってあったからだ。
「あら、先程こちらに来られませんでしたか。大丈夫ですよ。すぐに終わります。」
不思議な服を着た女性は、『すぐ』とは言っているものの、おかしいという感情がすぐに出てきた。
紫怜には常日頃の疑いグセのせいで、容易く信じられる事は出来なかった。
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では、こちらに。と、案内された目の前にあったのは、頭がすっぽり入るような大きさの、近未来的な椅子である。
研究室なのか病院なのか、はたまたどちらでもないのか分からず、紫怜は後ずさった。
「え、ちょ…え?」
紫怜は大きな驚きを隠せるはずがなかった。
それもそのはず、近くで見ると、壁一面にオーディションを受けたであろう人たちの、顔写真や詳細が貼ってあったのだ。
先程見た、白い髪の美しい人もその中にあった。
「これでは顔写真を撮ります。中にカメラがはいっているのでそのままお座りください。」
そう言われ、紫怜はその近未来な椅子に座る。
そうすると、すぐに、先程の不思議な服を来た男性が椅子の電源を付けたり、準備を始めた。
隣では他の人が何かのアンケートに答えている様に見える。
顔写真の撮影はすぐに終わった。
次は特目の色を調べ、メンバーカラーを決めたり、他の検査も同時に行うらしい。
紫怜は不思議な機械の中に入り、そのまま何分かして色々な検査がほぼ全て終わった。
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最後、紫怜はアンケートなど、簡単な質問に答えた。そして、体調検査の結果を待っていると、隣に誰かが来た。
「やっほ〜 あなた名前何て言うの〜?」
紫怜は、こんなに距離の近い会話をした事がなかった。焦りに焦って何も言葉が出てこない。
「ん〜?どした〜?」「体調悪そうだよ?」先に質問攻めにされてさらに焦る。
しばらくしてようやく焦りが収まり、しどろもどろになりながら答える。
「私は…み、水ノ川紫怜(みのかわ むれい)です…」
「そーなんだね.ᐟ紫怜ちゃん.ᐟ可愛いね〜」
「私は摩耶・レイヴン(まや・レイヴン)だよ〜.ᐟ.ᐟよろしくね〜♩」
摩耶は、ワガママなのか、苦手な陽キャなのか。
紫怜は分からずそのまま会話を続ける。
「摩耶…さん。やっぱり可愛いですね。必ず合格しますよ。」
「本当〜?紫怜ちゃんも合格すると思うよ〜笑」
(私は…流れのままにやっただけだから…
合格なんて必要じゃない。むしろ合格したくない…… )
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そう考えたと同時に、体調検査の結果が発表され、紙が渡される合図がした。
コメント
12件
分かる…紫怜の「合格したくない」って本音、結構重くてしんどい🥀 検査室の不気味な雰囲気とか壁一面の写真とか、何か裏がありそうでゾワッとする。摩耶みたいな陽キャ来ると余計に紫怜の孤独が際立つよね…このすれ違い感、好きだな🤍