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「はっあ……夢かぁ」
どうやらあれは夢だったらしい
目の前には、いつもの見慣れた光景がひろがっていた
それにしても、リアルな夢だったなぁ
まるでホラー映画見てる見たいで
もしかしたら最近したホラゲーが原因かな……
「ゆあんくーん、入りますよ?」
ドアの外で、のあさんの声がした
俺が「どうぞー」と返事すると、
のあさんはすぐに俺の部屋に入って来た
「良かったぁ、ゆあんくん心配したんですよ!
少し前に起こしに行ったら随分とうなされていて、耳元で叫んだりしたんですけど、全然起きないので…」
なんで俺起きなかったんだ!怖い夢だったのに!
「まぁでも、心配かけてごめんね」
「ホントですよ!そんな状態だったら食べれないじゃないですか!」
え……食べる?
そう思った瞬間に、首筋に縄が見えた
「ア”ッのあさ…なん‥で…」
「そんなの食べたいからに決まってるじゃないですかぁ
……私ね、1年ほど前人を殺してしまったんですよ
その人の死体をどうしようか迷った末、考えたのが、食べる事でした」
狂ってる……その人の死体を隠したんだったらまだしも、まさか食べるなんて…
「それでですね、食べるとすごい美味しかったんですよ
だから、たくさん人を殺しました
でも食べきれないので、昨日、みんなのご飯にも入れちゃいました」
それじゃあ、昨日のハンバーグは、猪肉じゃなくて、人の……
「みんなにも好評だと思いました
でもゆあんくんだけは……」
のあさんが、俺の首をさっきよりも強い力で締め上げる
その時、死を確信した
「のあ‥さ……のあさんがそんな人だと思ってなかったよ…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
のあside
ゆあんくんの息の根を完全に止めた
『のあさんがそんな人だと思ってなかったよ』ですか……
「私も自分でびっくりしましたよ
こんな…人殺しの才能があるなんて」
いや、私の本当の才能は、人を食べる事かもしれない…
今日はいつもより、豪華な食事にしましょうか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
肉 END