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ゆゆゆゆ
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ゆゆゆゆ
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あめ猫@は?
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深夜。
店は閉まっている。
シャッターは半分降りていて、
外の光はほとんど入らない。
中は、機械の光だけ。
カウンターの奥。
エリオットは一人で作業している。
タブレット。
レジ。
配線。
全部開いている。
「……はぁ」
小さく息を吐く。
画面にはログ。
エラーの履歴。
一定じゃない。
でも、共通点がある。
“触られてる”痕跡。
しかも、雑じゃない。
「……遊びにしては、やりすぎだろ」
ぽつりと呟く。
指を動かす。
修正。
確認。
またエラー。
終わらない。
そのとき。
——カラン。
小さな音。
入口のベル。
エリオットが顔を上げる。
「……閉店——」
言いかけて止まる。
立っているのは。
セブン。
「……お前か」
「……ああ」
短いやり取り。
セブンは中に入る。
足音が静かに響く。
「こんな時間にどうした」
エリオットは手を止めない。
でも、視線は外さない。
「……分かってるだろ」
セブンの声は低い。
重い。
エリオットは一瞬だけ笑う。
「まあな」
軽く言う。
「で?」
セブンは少しだけ黙る。
それから。
「……悪かった」
はっきり言う。
エリオットの手が止まる。
珍しい言葉。
「……珍しいな」
「やめさせる」
続けて言う。
迷いのない声。
決めてきた言い方。
エリオットはゆっくり振り返る。
「無理だろ」
即答。
「やめさせる」
セブンは繰り返す。
「無理にやめさせなくてもいい」
エリオットの声が少しだけ変わる。
軽さが消える。
「縛るな」
はっきり言う。
空気が張る。
セブンの目が細くなる。
「……お前は分かってない」
低く言う。
「分かってるつもりはない」
エリオットも引かない。
「でもな」
一歩だけ近づく。
「“楽しいこと”全部止められたらどうなるかくらい、分かる」
セブンは黙る。
でも、視線は逸らさない。
「……あれは遊びじゃない」
「遊びだろ」
「違う」
強く否定。
声が少しだけ上がる。
「規模が違う」
「だから何だ」
「被害が出る」
「出てるな」
エリオットはあっさり認める。
「でもな」
少しだけ間を置く。
「それ、“今は”だろ」
セブンの眉が動く。
「……何が言いたい」
「成長途中ってこと」
エリオットは画面を指さす。
バグ。
ログ。
「制御できてないだけだ」
「……だから止める」
「逆だろ」
即座に返す。
「教えるんだろ」
その言葉で。
空気が一瞬止まる。
セブンの呼吸がわずかに変わる。
「……俺が?」
「他に誰がやる」
当たり前みたいに言う。
「お前しかいないだろ」
セブンは何も言えない。
それは事実だから。
でも——
「……違う」
低く言う。
「違う?」
エリオットが首を傾げる。
「俺は」
セブンは一歩踏み出す。
影が重なる。
「守りたいと思ってる」
静かな声。
でも重い。
はっきりしている。
エリオットは少しだけ目を細める。
「分かるよ」
否定しない。
「でもな」
一歩だけ距離を詰める。
真正面。
「守るって、止めることじゃない」
「……」
「潰すことでもない」
セブンの拳がわずかに握られる。
「使い方、教えることだろ」
言い切る。
静かに。
でも強く。
セブンは何も言わない。
頭の中で、何かがぶつかる。
過去の自分。
今のクールキッド。
壊す側。
守る側。
全部が混ざる。
「……」
長い沈黙。
機械の音だけが響く。
エリオットは視線を外さない。
逃がさない。
「……俺は」
セブンが口を開く。
低いまま。
「同じことになるのが嫌だ」
本音。
はっきりした恐怖。
「……ああ」
エリオットは短く頷く。
「分かる」
「だから止める」
「だから教える」
同時に言う。
ぶつかる。
沈黙。
そして——
エリオットが小さく息を吐く。
「なあ」
少しだけ声を落とす。
「お前さ」
セブンを見る。
真っ直ぐ。
「“自分がどうだったか”で考えすぎてる」
「……」
「クールキッドは、お前じゃない」
その一言が、重く落ちる。
セブンの目が揺れる。
ほんのわずかに。
「……違う」
弱く言う。
「似てるけどな」
エリオットは少しだけ笑う。
「だからこそ、違う方向にも行ける」
セブンは黙る。
長く。
それから。
ゆっくり視線を落とす。
床。
影。
「……」
答えはまだ出ていない。
でも。
さっきまでの“決めつけ”は、少しだけ崩れている。
エリオットはそれを見る。
「……手伝うぞ」
ぽつりと言う。
「店も、あいつも」
軽く肩をすくめる。
「もう関係者だろ、俺」
セブンは小さく息を吐く。
「……勝手にしろ」
いつもの言い方。
でも。
完全な拒絶じゃない。
エリオットは笑う。
「じゃあ勝手にする」
それで十分。
再び画面に向き直る。
「とりあえずこれ直す」
「……ああ」
セブンは少しだけその場に立つ。
帰らない。
初めて。
同じ側に立っている。
壊すためじゃなく。
守るためでもなく。
“どう扱うか”を考えるために。