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※死人が出ます






「あ、アルゼン!」

「ん?」

ブラジルの声が聞こえる

大好きな彼の声

勿論男同士故に付き合えるわけないのだが

「突然だけどね!これあげる!」

そう言って差し出されたのは黒いチューリップだった

「へぇ、綺麗だな」

「えへへ!そうでしょ!」

「嗚呼、とっても綺麗だよ」

「…それじゃあね!」

「うん」

彼との別れはとても寂しく思ってしまう

「………」

俺は彼のくれたチューリップを見つめる

本当に綺麗だ

「アル…ゼンチン…くん…?」

「ッ!?」

俺の名を呼ぶ声がして、振り返ってみるとそこには

スペインが居た

「そ、それ…誰から…」

ダッ

俺はスペインの声なんて聞く耳を持たず

駆け出した

恐怖でしか無かったからだ

「アルゼンチン君!待って!誰から貰ったの!?」

うるさい

うるさい

辞めて

辞めてよ

俺はずっと走っていた

気づいたら屋上に来ていたらしい

屋上には

ブラジルが居た

「ぶ、ブラジル?そこ…」

しかも、落ちる寸前の所に

「アルゼン…?」

何時もの彼の陽気な声ではなく、静かで暗い声が耳に入ってくる

「な、何してんだよ…」

「アルゼン、僕ね疲れちゃったの」

「だから、死んだら開放されるかなって」

「そ、そんな事ある訳…」

「分かんないじゃん」

「え…?」

「死んでみなきゃわかんないじゃん」

「だから」

「ま、待って…!」

「じゃあね、大好きだよ」

その瞬間

ブラジルは下に落ちた

すぐに下を見た

血で真っ赤になったブラジルの姿があった

どうしてこうなってしまったのだろうか?

誰かの、スペインの忠告でも聞いてればいい良かったのか?

いずれにせよ、この事実は変わらない

だから













俺も飛び落ちた















黒いチューリップ  花言葉     「私を忘れてください」

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