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今日はお互い休みを取ってどこか行くかと張り切っていたが、生憎の天気に見舞われた為予定変更して家に籠る事にした。
「蒸し暑いな…アオセーンアイス食いてぇ。」
「アイス?あったっけ…あ、前に買ったの残ってた。」
「おっしゃあざす!」
「でも1個しか無いか。つぼ浦食いな。」
「じゃあ半分こしようぜ。」
1つのアイスを仲良く分け合いながら食べる。実に平和で微笑ましい時間だ。
「今日どこ行きたかった?」
「なんか体動かしてーなー…バスケとかボウリングとかスポーツしてぇ。でも今だと暑いか。」
「お前いつも忙しなく動いてないか?wまぁスポーツは良いね。確か卓球もあるんだっけ。」
「あーでもなースポーツは俺の才能溢れてアオセン負けっぱなしになっちまうかなーw歳にも勝てないしねぇw」
「ゔっ…年齢の話は禁句だぞコラw」
「へーい。アオセンはどこ行きたいんすか?」
「俺は占い行ってみたいんだよね。」
「へぇ。アオセンそういうの信じるタイプだっけ?」
「ペールノエルのタロット占い?が評判良いって聞いてさ、気になってる。」
「なんか気になる事あるんすか?前世とか?」
「いやそりゃもうお前との相性だろ。」
そんなん占わくても分かりきってるのに…と思ったが、恥ずかしくて言えなかった。
「ふーん…あ、あと海行きてぇ!」
「海ね、もうちょい夏になったら行こう。あと旅行行きたいなー。」
「あー旅行か。どっか行きたい所あるんすか?」
「いや別にこれと言っては無いけど、つぼ浦と一緒だったらどこ行っても楽しいし。」
「…なんかアオセンそういうのサラッと言うのずるいっす。」
「え?何が?」
「相性占いとか、一緒にならどこでも楽しいとか、なんか…ずるい。」
「ずるいってなんだよw俺は思った事言ってるだけだよ。…あれ、拗ねちゃった?」
つぼ浦が急に寝室に行きベッドにボフンッと倒れ込んだ。枕に顔を埋めて動かない。
「別に拗ねてねぇし。でもアオセンがいつも余裕ぶっかましてるの羨ましい…」
「余裕なんかじゃないって。前言ったの忘れた?俺も緊張するし恥ずかしいって。」
「忘れてねーけどなんか…俺だってアオセンみてーにカッコよく好きとか言いてぇのに…こんなんでウジウジしてる自分もガキで嫌いだし。」
「急な病み期やめろ?w俺はつぼ浦が一生懸命気持ち伝えてくれるだけで充分だよ。言葉だけじゃなくて行動でも示してくれるし。ちゃんと伝わってるから、俺を想うつぼ浦の気持ち。」
「でも俺がもっと経験豊富でスマートだったら、アオセンだってもっと楽だったしこの間みたいに気遣わせないで済んだし…そう思ってんのにまたこうやって迷惑かけて…俺アオセンと釣り合ってねーよ…」
「どうしたんだよ急に、いつもの元気はどこ行った?俺が惚れた男を悪く言うのは許さないぞ。つぼ浦と付き合ってて迷惑だって思った事なんて1度も無いし、こうやって悩みとかも素直に言ってくれるの嬉しいよ。全部初めてなんだから怖いのも、上手くできなくて躓くのも当たり前。それを一緒の歩幅で進んで行くのが恋人だろ。」
「…なんでそんな優しくできるんだ。ウゼェとかめんどくせぇとか思わねーの?」
「思う訳無いだろ、むしろもっと好きになった。だからほら、元気出せ。今1番何してほしい?」
「…ギュッて…してほしい…」
「じゃあほら起きて。膝の上座れ。」
膝の上に座らせて思いっきり強く抱き締め、優しく頭を撫でる。つぼ浦は青井の首元に顔を押し付けて縋るように抱きついてきた。
「アオセンごめん…」
「謝る事じゃないよ。これからも悩みとか嫌な事とかあったら教えてな?」
「…ぅん…アオセンもな?」
「うん、俺も何かあったら話す。ほら顔上げて。…そんな泣きそうな顔すんなって。辛い時は無理しないでほしいけど、俺は笑って元気なつぼ浦が1番好きだからさ。ここで全部吐き出したらいつものつぼ浦に戻ってな?」
「…アオセン…好き…」
「俺も好き、つぼ浦。」