向井side
先生とその本を読み出して、1時間は経ったであろう。
『向井くん、そろそろ帰った方がいいんじゃないの?』
「大丈夫ですよ^^」
『でも、お母さんとか心配するかもよ?』
そうやった、先生に言ってなかったんや。
俺が一人暮らしの事
「先生、僕実は一人暮らしなんですよ」
『えっ!そうだったの!?、この歳からなんて偉いね』
そう言って俺の頭を撫でてくれた
先生辞めて照れてまうやんか…///
無意識でやっとったら、誰しもが先生に惚れてもうやんか…
俺は、皆にもこうしてるんじゃないかと逆に嫉妬してしまった
「先生…流石に照れますよ…」
『あっ、ごめんね。私の癖だから気にしないで笑』
く、く、く…癖やとーーーーー!
ほんまに無意識やんか…
「先生その癖辞めようや」
『えっ、なんで?』
俺はさっきされたように、先生の頭を撫でた
「先生これされたらどうなる?」
『は、はず、恥ずかしいよ…///』
「でもな、先生はこれを癖だからって言ってるんやで。これされたら誰もが勘違いしてまうよ?」
『でも、私は…癖だから…さ!』
「癖だからとかじゃないねん、これは先生が本当に好きだなって思った人だけにやって欲しいねん、これで先生に嫌なめにあって欲しくないから言ってるんよ」
『向井くん…(泣)』
「ちょ、ちょっと先生?」
先生は、俺の手を握って泣き出した
俺は察した、過去にそういう事で辛かった事があったんだろうと
『向井くん、ちょっと握らせておいて…』
泣きながら、言ってきたのを見て耐えれなくなり
俺は、握ってた手を離して先生を抱きしめた
「先生、気が済むまで泣いてええからね」
俺は、頭を撫でながらそう言った。
先生、そんな辛い事も俺は受け止めて上げたい…
そばに居てあげたい…
やっぱり先生のことが好きなんよ…俺。