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暑い夏の日 。セミの鳴き声が脳裏に焼き付く日だった。俺はその日 心が凄く夏と真反対に


冷たくなった 。










7月 1日 昼


時刻は昼の1時。俺はひっそりと姿を隠しながら夏を楽しんでいた。目の前にはパソコンと大量の資料が置いてあり 、 隣には冷たい氷が入っているお茶があった 。俺は手を止める訳もなく夜まで仕事をこなした。今日の夜は「 特別な日 」だから仕事をこなしておきたかった。



7月1日 夜


俺は同僚から手持ち花火をしようと話を持ちかけられ 、 一緒にやることにした。水の入ったバケツと通販で買った手持ち花火を持ち、人気のない公園に同僚と足を運ぶ。花火なんて久しぶりにやると思ったら心が弾んだ。この気持ちは幼少期以来だった。公園につき、早速準備に取り掛かる。マッチに火をつけ手持ち花火に火をつける 。綺麗だなぁと思っていたらその同僚が自分に花火を向けてきた 。


蘭 「 綺麗 でしょ ~ ? 」

春 「 馬鹿 こっち向けんな 。 」


このスーツは大切な物で大事にしている。それを花火で焦げ茶色に染めるなんて子供のすることだろう。でも、何故かこっちに向けられた花火はとても綺麗でその光に釣られるみたいに目が虜になった 。わいわいと楽しんだ後、最後に線香花火をしようという話になった。マッチに再び火を灯し 、4人で火を回す。ゆったりとその火に皆釣られるように虜になる 。


九 「 綺麗だな 。 」

竜 「 うん 、 兄貴もそう思う ? 」

蘭 「 うん 。 まるで 俺ら線香花火に恋してるみたい 。 」


その言葉を聞いた時、俺の線香花火が落ちた。まるでその恋が終わるかのように。


蘭 「 あ 。 落ちたね ~ 」

竜 「 三途 の 負け ~ 。 」

春 「 は、負けもクソもねぇーよ 」


話している間に皆の線香花火も落ち、バケツの中に花火を入れる。その瞬間、ばんッと後ろから大きな音と共に光が与えられた。


竜 「 花火 だ ー ! 」

九 「 ちょ 、 走んな 。 転けると危ねぇよ 」


前には追いかけっこをしている2人、そして隣にいるのは俺が片思いしてる人。まるでこの時間は青春の一時かと思うほどに素敵な時間だったと思う。花火が打ち上げられているのを見とれていると突然幻覚かと思う程の言葉が聞こえた 。


蘭 「 俺 三途 の 事 好き なんだよね 」

春 「 え 、? 」

蘭 「 だから 付き合ってくんない ? 」


好きという言葉と同時にハートの花火が打ち上がった。俺は思わず涙を流し、言葉が詰まりながらも告白を受け入れた 。 その瞬間は心が締め付けられたようになったが、何処か心優しくて暖かった。そしてその後片付けをし俺らは笑顔で公園を後にした _




7月2日 昼









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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ いいね 5000 。

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コメント

18

ユーザー

りゅーちゃん???(((

ユーザー

表現があまりにも天才のそれでクソ泣きました えぐすぎる 天才ですか 情景が見える 国語の教科書に乗せてください

ユーザー
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