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こんにちは楓愛です!
もう11話となればノベルにも慣れてきちゃいました(笑)
今回はある人物が入ってきて3人が嫉妬するという話になってます!
ではどうぞ!
愛玩標本
第11話「侵入者」
スタート
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⚠️この作品はご本人様に一切関係ありません⚠️
《よっ、久しぶりだね、ローレン》
明るく優しい声だった。
ふわりとした空気をまとい、どこか掴みどころのないその男――叶(かなえ)。
久々に再会したその瞬間、ローレンの中で“何か”が弾けた。
「叶さん……なんで、ここに……?」
《えー、たまたま近くで仕事だったからさ。顔見たくなって》
悪びれもせず、彼は笑った。
けれどその言葉の裏に、“無邪気な悪意”を三人は感じ取っていた。
叶がローレンの肩に触れた瞬間――
空気が、凍った。
不破は作り笑いのまま、グラスを握りつぶしそうになり、
葛葉はソファに肘を置きながら、鋭く冷たい目で“標的”を睨んだ。
イブラヒムの微笑みも、わずかに硬さを帯びていた。
(叶、なんで?)
〈ローレンとどんな関係?〉
【なんで今さら現れた?】
その場にいた誰もが、言葉に出さずに“質問”を投げつけていた。
《昔から思ってたけど、ローレンってさ、無防備なとこあるよね。
そこが、……すっごい、可愛いんだけど》
さらっと、自然体のまま言う叶。
それが一層、三人の神経を逆撫でした。
(へぇ……ローレンが“可愛い”ねぇ)
葛葉が皮肉っぽく笑いながら、鋭い声で食い込む。
〈叶さん、どこにでも“人のモノ”に手出す癖、あるの?〉
不破は唇に笑みを貼りつけたまま、目だけが笑っていなかった。
【……“可愛い”って思ってるのに、なぜ距離を詰めるの?
言葉が甘くても、手は冷たくなるよ】
イブラヒムの声が静かに落ちると、場の空気は張りつめた。
叶は気づいていないふりをしたまま、ローレンに優しく微笑む。
《ローレン、今幸せ?》
その一言が、三人の独占欲に火を点けた。
叶が帰った夜。
ローレンは三人に囲まれていた。
(ああいうやつに近づくと、どうなるか教えてやるよ)
葛葉の手が容赦なくローレンの顎を掴む。
不破は、あえて笑顔のまま耳元で囁いた。
【俺たち、嫉妬深いんだよ? ローレンの全部、俺たちだけのもんでしょ?】
イブラヒムは静かに囁いた。
【〈(……君が他人を見たら、罰が必要かもしれないね)〉】
三人の指先が、同時にローレンの肌を這う。
その夜は、いつにも増して甘く、そして激しく――
三人が“自分のモノだ”と証明するように、ローレンを囲った。
――叶の笑顔が、脳裏をよぎる。
――でも、同時に三人の温度がローレンを深く縛りつける。
――逃げられない。逃げたくない。
――でも、叶の優しさが……どこか心に残っていた。
🔻To Be Continued…
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第11話をご覧いただきありがとうございます!
3人の嫉妬深さ流石ですね
私も誰かに嫉妬されてみたい…🫣
リクエスト受付中です!
沢山のコメント待ってます😊
次回
第12話「狂気の証明」
コメント
1件