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私の運命は妖精國で終えた。のはずなのに
「うえぇ!ここどこ?!」
目を開けると視界に入ったのは、、白くて綺麗な、天井だった。状況を確認しようと周りを見渡そうと思った瞬間
「アルトリアー!早くしないと遅刻するわよー!!」
そのような女性の声が聞こえ、私の思考は掻き消された。正直鼓膜が破れると思うほどに大きな声だった。
「アルトリア!聞いてるの?!」
そんな声とともに扉が勢いよく開けられた。
その扉の先には30代くらいの女性がいた。髪色は茶髪より少し軽く、先はウェーブがかかってた。いや気づいたらよくわからない場所で目が覚めたり、そのよくわからない場所で人間に会ったり、その時点で十分に驚いたのだが、それでもそれよりも
(視えない…)
そう、視えなかった。彼女の心が。色が。
「早く学校行く支度しなさい!」
そう言ってまた扉が勢いよく閉じられた。同時にシリアス方面に飛んだ考えもまた、大声で掻き消された。
あ まってつい聞き逃しちゃったけどガッコウって何?
うん、よし、あの人を追いかけよう。無茶振りには慣れてるんだ
「あのー、ガッコウとは?あと支度って何するんでしょうか…?」
あと貴方は?と聞こうとしたがやめておいた。口振りから察するに自分とこの人は親しい間柄のはず、記憶を無くしたのかはわからないが、自分の親しい人が自分のことを忘れている、というのはショックを感じるだろう。
「もー、いくら学校がいやだからってとぼけないで頂戴!持ち物の準備は昨日やっていたから着替えて、朝ご飯食べて、顔洗って、歯磨きをすればいいだけじゃない!」
朝ご飯、私は人間ではなく妖精なのでお腹も空かないし、食料がなくても生きることができる。だが、
「ぐぅぅぅぅぅ」(アルトリアのお腹の音です。)
生まれて初めて感じる空腹だった。人間はこんなものと隣り合わせなのか、、あれ、お腹が空くということは私も人間なのでは?というかそもそも私が最初に感じた疑問『此処はどこか』の回答を得ていない。
よし、今のうちに聞いておこう。
「すみません、最後に一つ。此処は?」
「此処はって、あなたの部屋じゃない、アルトリア。それともどこか他の場所と勘違いしてるの?なら、此処は日本の東京。あなたの家。さあ、本当に時間ギリギリよ早くなさい。」
「え、日本?東京?」
聞いたことがあるような、ないような単語は反復した。
「なにボサッとしてるの!早く!」そんなことを言われて我に返った。
「は、はい!今行きます!」
とりあえず成り行きに身を任せた。
1階
「アルトリア、遅いですよ。朝食が冷めてしまうではありませんか。」
そんなことを言ったのは私によく似た、でも私よりも少し成長をしたように思える少女だった。
「お姉ちゃんみたい…」
つい思ったことを口にしてしまっていた。
「みたいって本当に姉じゃない」
へーそうなんだ、この人は私の姉、姉、って、えぇ!!!姉?!もう私=人間説を信じるしかなくなっちゃうじゃん!!
「あ、そうだねー…」
なんとなくで返事をしていたが内心驚きの連続。そうだ、そもそも私はケルヌンノスと戦ったときに過剰魔力で消えたはず。なら、転生?みたいなことが起きて人間になることもあり得…るのか?まあいいか。とても良い香りが私の思考を中断させた。どうやらトースト、というらしい。いつか立香が説明してくれた気がする。
「美味しそう!!!いただきます!!!」
がぶりついた。シリアスな思考とか吹っ飛んだ。めちゃめちゃ美味かった。
一一食後
「ふう」
満足…もうその一言しかない
「食べ終わったら早く身支度してきなさい。アヴァロンも」
そうそういい忘れていた。彼女、アヴァロンというらしいが、大人びた雰囲気を纏っている割には、私と同じかそれ以上にかぶりついて食べていた。すっごい以外。もっとお淑やかに食べるのかなーって思ってたのに。村正、魔猪は私じゃなくてアヴァロンさんだよ。
「アルトリア?」
アヴァロンさんは何かを察したのか握りこぶしを見せながら笑顔で私の名前を呼んでくる。こわー…
「い、いえ何でもないですよー…何にも考えてないですよー… そ、それよりほら、支度、支度!!」
口笛を吹きながらはぐらかした。小さく舌打ちの音が聞こたのは聞こえなかったようにしておこう。
一一一一一一一一書きたいこと
さぁ新連載始めました!!楽しい!!
ちなみにアルトリア達は17歳です。
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じゃ!