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最後の1人になるまでゲームは終わらない__
その言葉のあと、みんなが俺を見た気がする
けど、関係ないよな……
「一通りの説明は終わった
今からルーレットでやる人を決める」
あぁ、ついに来てしまったんだ
デスゲームの時間が
これで1人は確実に死んでしまう
『ルーレットヲ開始シマス』
機械の声が聞こえて、
テレビ画面にルーレットが表示され、回り始めた
『今回ノ参加者ハ、Aシヴァ、Bウリ、Cタッツン、デス』
さいわい、俺は選ばれなかったが、
シヴァさんとうりとたっつんが、ルーレットにより選ばれてしまった
「シヴァさん、うり……たっつん__」
シヴァさんとうりは外のほうに歩き出したが、どちらも顔色が悪い
そしてたっつんは、俺のほうにやってきた
「じゃぱぱ……俺、選べないよ………」
そう言ったたっつんの声は涙声だった
したを向いているため、表情も確認できない
「でも……たっつんは選ばないと死んじゃうよ?!
俺はあの2人もたっつんも失いたくないけど………」
「そうだよ……だからわかんないんだよ……!」
「眼帯、早く座らないと撃つぞ」
眼帯とは、おそらくたっつんのことだろう
「たっつん……」
どうしよう
まだ何も考えられてないのに…
「じゃぱぱ…俺は__バイバイ」
そう言って、のほうに歩いて行った
「俺は_」の後の言葉が聞こえなかったが、
それを聞く前にたっつんは行ってしまった
バイバイ__その言葉を言うときのたっつんは、何か決心した、そんな声だった
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
たっつんがソファに座ったとき、ソファからベルトのようなものが出てきて
ソファから立ち上がれないようになってしまった
『ゲームヲ、開始シマス』
その声とともに、テレビ画面が、時計に変わった
「あっ、言い忘れてたが、Cは30分以内にきめろよ」
えっ、30分?
短くないか?
「こちらもいろいろ忙しいのでね 仕方ないのだよ」
そんな……自分勝手過ぎる
けど__たっつんはもう何か決めたような表情をしている
ゲームの様子は、もう1台のテレビからも見ることができる
「決めた……」
その言葉に、みんな顔を上げた
「たっつん……」
「………」
シヴァさんとうりはそれ以降、何も話さなかった
みんな、覚悟を決めてるんだ
「俺は__」
今までに感じたことのないほど心臓がバクバクしている
そしてたっつんのだした答えは__
「俺は__自分を選ぶ」