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saza
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水羽
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「亜漕さんが尼僧希望で幻覚寺に来たときに未だ何人か修行中の女性がいたらしいわ。でもみんなやめたり、居なくなったって。中でも「わかめ」さんて女性が入って、彼女は離婚して結婚はコリゴリって言ったそうだけど、またオトコと出て言ったって。」黒木夫人は亜漕から聞いた話しをした。「昔の門跡の時には、未だ黒木は生きていて、寒い日に誰かの葬儀に出たの。あたくしは寒いから先に帰ったんだけど…」と、とりとめもなく昔話をした。
「亜漕さんはサッパリした人で、金隠氏との出会いが無かったら結婚はしなかったかもね…亜漕さんが門跡になった時には驚いた人が多かったわ。何しろ、尼さんって感じじゃ無いから。」
そうこうしているうちに「奥の院」についた。
三人は中に入った。埃だらけだろうと思って来たがそうでも無かった。
「誰かの足跡が有る。」フルタ女史が言った。「こんなところ車じゃ来れないし、山道を来たって事かしら…」「一応奥の院も中に仏像は有るし、お参りしちゃいけない訳じゃ無いから…」
三人は腑に落ちないものを感じた。
コメント
1件
黒木夫人の昔話、特に“わかめ”さんのエピソードがすごく印象に残りました。結婚に懲りたはずの人がまた男と出ていく…その繰り返しみたいな人生に、何とも言えないもやっとした情感が漂っていて。サッパリした亜漕さんが門跡に、というギャップも味わい深いですね。奥の院の足跡も気になる終わり方で、じわじわ来る話でした🌷