わんく
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びたすいパロ
黒さん受け
白黒要素有り
大人組さんホスト
桃さん 「」
青さん 『』
黒さん 【】
白さん []
あの日から俺は 、勤務中でさえ上の空だった 。
【 … ないことまろは俺のことが好き … ? 】
俺が吐き潰れて添い寝されてたあの日の次の朝 、俺が買い物から帰って
ドアの前で聞いた話だ 。
俺の脳内はそのことでいっぱいいっぱい「だった」
そう 、 ……
今日までは 、
[ は 、はじめまして っ ! 今日からここに勤めます 、初兎です ! ]
本当に急な出来事だった 。
月一くらいである新たな店員紹介 、 ただそれだけだったはずなのに
今日来た奴は 、
俺の実の弟だ 。
【 し 、ょ … う ? 】
俺の家系は複雑で 、両親は俺と初兎を産んでから離婚してしまい 、
俺は父側 、初兎は母側に行ったのだ 。
そういえば 、あれから経過した年数を数えるに 、初兎ももう20を超えてる 。
[ … ! 悠くん っ ! ]
ずっと探してたんだよっと言わんばかりに真っ先に飛びついてくる 。
気づかんうちに俺よりデカくなりやがって …
[ 僕 、悠くんのこと探してここまで来てんやで ? ]
[なぁ 、今度こそ一緒に暮らそうや ! 僕 、母さんと縁切ってきたし 、それに … ! ]
そこまで言ったところで 、1人の男につづきの言葉は遮られた 。
『 なぁ … ここはお前の感動の再会のために用意された場所じゃねぇんだわ 。』
『 やるなら 、他所でやってくれ 、 』
冷たい口調で初兎を突き放すまろ 。
あの好き発言を聞いてからだと何故か少し意識してしまう 。
[ … 💢 あーあ 、ごめんなさいねぇ ー ]
[ そうでしたね 、いふさんは悠くん大好きですから 取られたら嫌ですもんねぇ ]
癪に触ったのか 、煽り気味に返答する初兎 。
それに痺れを切らしたまろが口を開く 。
『 別にそんなことねぇから っ ! ってか 悠くん ってなんやねん ⁉︎ あにきのとこのホス狂と同じ呼び方とかまじきしょいんやけど っ ! 』
” 別にそんなことねぇから 。 “
妙な寂しさを覚える言葉
” 同じ呼び方とかまじきしょいんやけど ! “
俺が初兎に直々に頼んだ呼び方を否定される
よくあることやのに 、いつものまろの口の悪さは変わらないのに 、
なのに … 、
「 おはざーっす 、… って にき ⁉︎ なんで泣いてるの ⁉︎ 」
遅れたやってきたないこが即座に駆けつけてくる 。
泣いてるの … ? 俺が ?
ないこは 、俺を優しく撫でた後 周りを見渡し まろと初兎の2人を睨みつけた
「 どう考えても 、まろと新人くんが原因だよね ? 」
「 うちのあにきが泣いてるんですけど 、 」
ないこが言葉を発すると 、まろはすぐに俺のそばにきて 土下座しそうな勢いで謝った 。
『 あにき 、ごめんっ ! まろの何があかんかった ? てかまろの言葉に傷ついたんよな … 、まろ口悪いから できるだけ気をつけるね … 」
早口で謝罪の言葉を並べるまろに 、 初兎は横目で見て
[ メンヘラやん … ]
っとつぶやいた 。
また、まろが引っ掛かってきて厄介なことになりたくないので俺から素早く言葉を告げる 。
【 初兎 、 俺はお前に久しぶりに会えてすげぇ嬉しいけど ここは夜の街や 。 メンヘラだの体売りだのそんなの禁止語句に近い 。初兎もこれから働くんやから 、 そこなへん気をつけろよ 、 】
初兎は少しむすっとした顔をしたが 、 [ はぁい 」 っと了承してくれた 。
素直さはあれから変わってなかったらしい 。
【 … さて 、お前らもそろそろ開くから席つけよ 、 】
そう言って 、残りの2人にも催促させる 。
俺もいい加減切り替えないと 、
ここは 、夜の世界 。
全てから逃げたくなった者が来る世界 。
そこに俺は 、本当の愛だの家族の感動の再会など
求めてはいけないから 。
コメント
2件
1話からずっと読んでます~!🙈💓 お話の構成とか人の感情の起伏(?)とかが分かりやすくかつ甘いけど苦い雰囲気ぽくに書かれててもう大好きです~!!> ̫ <♡ これからも陰ながら応援しております!!🙇🏻♀️📣 ̖́-