テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

俺だけの、

一覧ページ

「俺だけの、」のメインビジュアル

俺だけの、

5 - 第5話

♥

1,043

2025年07月19日

シェアするシェアする
報告する





、どれくらいの、時間が経ったのだろうか。





”なんで今なんだよ”、とか”心配してくれたんかな”、とか”あの子のことが好きなくせに”、とか、そんなことばかり考えてしまう。







・・・”俺のこと、好きじゃないくせに”







無駄な期待なんてさせないでほしい。





いつもいつも、期待しては、裏切られた気持ちになるのだから、





、これ以上、俺を惨めにしないでくれ。





友達同士であれば、当たり前に、よくあるような、あんなメッセージにすら色々な感情が湧いてきて、それがぐちゃぐちゃになってしまっている。




・・・それでも、ちゃんと返信しなきゃいけない。




だって、”奏斗に嫌われたくないから”




本当に嫌気が差してくる。こんな状態になってもまだ、アイツのことが好きなんだから。





「、なんで、俺じゃないん、?」




思わずそんな言葉が溢れる。




掠れていて、弱っている声。




自分の喉が震えていなければ、自分から発された声だなんて気づかなかっただろう。




泣くのを堪えるように、下唇を薄く噛みながら、奏斗とのトーク画面を開く。







『”大丈夫ー?ゆっくり休めよー”』







・・・こんな、たった二文でも、”嬉しい”なんて思ってしまう。




なんて単純なんだろうか。




気持ちがこもっていなくたって、こんな二文書けるというのに。




”なんて返そう”、”スタンプの方がいいかな”なんて、考えてしまう。




いつも通りの文章、ってなんだっけ、




アキラやセラおとのトーク画面を開いて確認して、書いてみる。





「”全然大丈夫!心配させてごめん!”」





そこまで書いて、 心配はしてないんじゃないか、なんて考えて、消して。





「”全然大丈夫! ”」





もういっそのことこれだけでもいいんじゃないか、なんて考えては、流石に少なすぎるんじゃないか、素っ気ないかな、拗ねてるみたいかな、なんて、また送信の手が止まってしまう。




「、っはぁ〜・・・」



あ”〜〜〜しんどい、今こんだけ一生懸命考えても、今後どんだけ考えたとしても、奏斗は俺のこと、相棒としか思わないんじゃないか。







あぁ、もう、こんなやつに、こんなやつ、こんなッ・・・










・・・こんなことなら、お前になんて、恋したくなかったよ、奏斗










ピンポーン








「ッも、ぅ誰だよっ、、」




ヤケクソになって、スマホを閉じて、モニターも確認せずに玄関まで行き、ドアを開ける。




「、ッすんませんけど、また今度にっ、〚ひばー!〛」






ドアを開けた瞬間、奏斗と同じ色の”彼女”が飛びついてくる。





「・・・、っは、?、な、ん、 」





〚・・・えっ!?なんではこっちのセリフなんだけど!!どーしたの?〛












・・・カナだ。





なんかあった?大丈夫?、なんて、俺からパッと離れて、焦ったように手をわたわたと動かしながら、とてもあわあわした心配を滲ませた顔で、そう問いかけてきた。







・・・カナが、わかりやすいだけなのだろうか。







、兄妹であっても、こんなにも違う。









奏斗は、こんな風に心配してくれなかッ、、








それが脳裏を過ぎった瞬間、蓋を開けたように涙が溢れだす。




〚えええ!!だだだ大丈夫??・・・あ!!まって、カナ今暑くてハンカチ濡らしてきちゃったからビショビショ!!あーもう!なんでこんな時に限って暑いワケ〜!!〛




あ!そうだ!ティッシュ!えーもうカナどこ入れたっけな〜!!なんて、さっきよりも慌てたような様子で、カバンの中をガサガサと探している。




落ちてる、落ちてるよ。




リップも、筆箱も。




そのことに気づかないぐらい、心配してくれているのだろうか。




それはちょっと、優しすぎるんじゃないだろうか。




「・・・、っふは、カナ、落ちとるよ」




そんなカナを見てると、俺は自然と笑顔になっていて。




〚そんなもの後ででいーの!替えがきくんだから!〛






”〚ひばの方がよっぽど大事でしょ!〛”






、落ちていることに気づいていた上で探してたのか。




そのリップ、前に”オキニなんだ〜”って、楽しそうに見せてきたやつやろ。




、本当に、なんでこんなに、優しいんだろうか。






「、もう大丈夫やって!ほら、まだ時間あるし、学校行きな?」




〚えー、ヤダ!てかもう行くには行ったし!〛




「は、ぁ、?、”ヤダ!”って、なんでだよ」




〚カナは今日サボりたい気分なの〜、だから〜2限終わった後カフェ寄ってさ〜!今帰ってる途中だったってワケ!〛




「、じゃあ家帰ればよくね?」




〚えー冷たい!だって家いてもやることないしな〜〛





暇なんだよね〜。なんて言った後、カナは、あ、そうだ!なんて子どもが悪戯するような顔で










〚ね、匿ってよ〛










なんて、楽しそうに笑いながら言い放った。




この作品はいかがでしたか?

1,043

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚