【ci side】
カーテンの隙間から光が差し込む。
どうやら朝が来たようだ。
隣を見ると、ショッピくんがすやすやと眠っていた。
普段は無表情だが、寝ている時だけはとても可愛らしい顔をしている。
しかし、それも束の間、彼は起きてしまった。
ci「おはよう、気分どう?」
相変わらず彼は無表情。
とりあえずご飯を食べるためにショッピくんを連れて、食堂へと向かった。
tn「おはよう、ご飯作っとるで」
ci「トントン、ありがと~!!」
いつもお母さんのようなトントン。
トントンはショッピくんを見て言った。
tn「顔色が悪いな…」
「無理したあかんで?」
トントンはそう言うと、台所へと戻っていった。
俺は椅子に座るが、彼はずっと立ったままだ。
ci「座り?」
俺がそう言うと、彼は俺の隣に座る。
ci「食べてええよ」
そう言うと、彼は黙々と食べ始めた。
tn「そういえば、今日は天気ええから散歩でも行ってきたらどうや?」
トントンは微笑みながら俺らに問う。
ci「ええな!!行ってみよか!!」
彼はこちらを向くだけでうんともすんとも言わない。
ご飯を食べ終わったタイミングでショッピくんの手を握り、外へ出た。
外はとてもきれいだった。
空はとても青く、花もひとらんのおかげで綺麗に咲いていた。
ci「ショッピくん!!綺麗やね!!!」
そう言い、ショッピくんを見るが、相変わらず無表情。
??「チーノ~~!!!」
誰かが俺を呼んでいる。俺は知っている、あの人は…
ci「ゾム~!!!」
zm「珍しいやん!!お前が外出るの!!!」
ci「ショッピくんがおるからね~!!!」
そう言うと、ゾムはショッピくんを見る。
ゾムは人見知りだ。
だから、一瞬固まっていた。
zm「え、っと、ショッピくん…やんな、、?」
ショッピくんは相変わらずの無表情。
ゾムは少しビビっているようだ。
ci「この子、何も喋らんねん、ごめんな」
そう言うとゾムは納得したようだ。
zm「そうか、俺ゾム言うねん!!よろしくな!!」
ゾムはショッピくんの手を握り、ぶんぶんと上下に振る。
ショッピくんは相変わらずの無表情…でもどこか嬉しそうな雰囲気だ。
それだけで俺はうれしかった。
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