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初音ライダー剣

第14話

“愛花”

白昼堂々、自然公園では2人の青年が対峙していた。1人はライトグレーのスーツに眼鏡をかけ、もう1人はテンガロンハットをかぶって農夫のような服装をしている。

高原「さて、行きますよ。」

大地「あ~面倒くせえ…」

スーツの男・高原は正体・イーグルアンデッドへと変化する。テンガロンハットの男・大地もまた、正体・エレファントアンデッドへと変化した。

イーグルアンデッドは背中の翼を広げ、羽から手裏剣を飛ばす。エレファントアンデッドは左腕を掲げて手裏剣を防ぐ。しかし、手裏剣はイーグルアンデッドの布石だった。イーグルアンデッドはエレファントアンデッドが手裏剣に気を取られている間に空中へと飛び上がり、上空から奇襲をかけるつもりだった。イーグルアンデッドは上空から急降下してエレファントアンデッドに迫り、両腕の鉤爪をかざしてエレファントアンデッドに突っ込む。だが、エレファントアンデッドは手に持ったハンマーをかざしてこの奇襲を防ぐ。

高原「…硬いですね。」

大地「…ふん。」

奇襲を防がれたイーグルアンデッドは一旦着地して次の手を考える。しかし、その暇もなくエレファントアンデッドが手にした鉄球を投げてくる。イーグルアンデッドは体を左に反らして回避する。ハンマーは直進し、公園の噴水の壁を一部砕いた。イーグルアンデッドはこの隙を突いて再びエレファントアンデッドに迫り、その顔面目掛けて右腕の鉤爪を突き出す。しかし、エレファントアンデッドは首を反らして鉤爪を回避すると、右手でイーグルアンデッドの右腕を掴み、イーグルアンデッドを頭から地面に激突させる。

高原「ぐッ…」

エレファントアンデッドはそこに追い打ちをかけるべく、倒れたイーグルアンデッドにハンマーを振り下ろす。しかし、イーグルアンデッドは体を左に回してハンマーを回避し、立ち上がって体制を立て直した。

高原「…少しはやりますね。」

大地「へっ…ん?」

2体のアンデッドが戦っている最中、3台のバイクが現れた。初音ミク、MEIKO、鏡音リンたちBOARDの仮面ライダーたちだ。

ミク「見つけた!」

MEIKO「応戦するよ、2人共!」

リン「うん!」

ミク、MEIKO、リンはバイクから降りると変身ベルトを取り出し、腰に装着する。

ミク「変身!」 MEIKO「変身!」 リン「変身!」

「TURN UP」 「TURN UP」 「OPEN UP」

ミクはブレイド、MEIKOはギャレン、リンはレンゲルへと変身し、武器を構えてアンデッドに挑む。ブレイドはイーグルアンデッドに、レンゲルはエレファントアンデッドに斬りかかる。ギャレンは後衛でギャレンラウザーを撃ち、銃撃で2人を援護する。イーグルアンデッドは銃撃に若干怯みつつも、右腕の鉤爪でブレイドを迎撃する。ブレイドはブレイラウザーをかざして鉤爪を防ぎつつ、イーグルアンデッドと白兵戦を展開する。一方、レンゲルはレンゲルラウザーを振り回し、エレファントアンデッドを攻撃する。しかし、エレファントアンデッドのパワーに苦戦し、攻撃は受け流されてしまう。

リン「このッ!」

レンゲルは躍起になってレンゲルラウザーを大きく振るい、エレファントアンデッドを攻撃する。だが、エレファントアンデッドはその隙を見計らってレンゲルの腹部にハンマーを叩き込む。

リン「がッ…」

レンゲルは膝をつき、うずくまってしまう。エレファントアンデッドはそこを狙ってハンマーを振りかざすが、ギャレンの銃撃に阻まれる。エレファントアンデッドはターゲットをギャレンに変えようとするが、苦戦するレンゲルを見かねたブレイドが割って入り、エレファントアンデッドに体当たりを敢行する。

高原「…フ。」

ブレイドが離れたことでフリーになったイーグルアンデッドは3対1の状況を見て微笑する。そのままライダーたちがエレファントアンデッドを倒してくれても一向に構わない。イーグルアンデッドはそう思って、空へ飛び上がってその場から退いた。

大地「チッ、あの野郎…」

イーグルアンデッドが撤退したのを見て、エレファントアンデッドは歯噛みする。そして、ハンマーを振り回してブレイドを退ける。レンゲルが立ち上がって追撃を試みるが、エレファントアンデッドはレンゲルに目掛けて鉄球を投げる。

リン「うッ!」

レンゲルは鉄球を正面から受けて再び膝をつく。エレファントアンデッドは鉄球を回収すると、その鉄球で近くの噴水を破壊し、水しぶきを出す。

ミク「うあっ!?」 MEIKO「何!?」

ブレイドとギャレンは水しぶきに驚く。だが、エレファントアンデッドはその隙を突いてその場から撤退した。噴水の破壊は陽動に過ぎなかった。

ミク「逃げられた…」

MEIKO「…リン!」

ギャレンはうずくまっているレンゲルを見遣る。

MEIKO「リン、大丈夫?」

リン「うん…何とか。」

MEIKO、ミク、リンは近くの露店で休んでいた。3人はそれぞれドリンクを注文して飲んでいる。

リン「…ごめん、先の戦闘、足引っ張って…」

リンは先の戦闘で自分が足を引っ張ったと思い、ミクとMEIKOに詫びる。

ミク「気にしないでいいよ。誰もリンちゃんを責めてないから。」

MEIKO「あんまり落ち込んでもダメよ。ちょっと休んだらまた追撃しましょう。」

リン「…」

ミクとMEIKOはリンを激励するが、リンはそれとは別に上の空な感じでいた。その目つきはどこか鋭くなり、悪びれていた。

ミク「リンちゃん?」

リン「…」

MEIKO「ちょっとリン!聞いてる?」

MEIKOは口調を少し強くしてリンに問う。

リン「へあっ!?」

MEIKO「リン、どうしたの?」

リン「い、いや、何でもない!ちょっとぼんやりしててさ…」

リンはボーっとしていただけだと言うが、MEIKOはそこを勘繰る。

MEIKO「あんた、まさかまた…」

リン「何でもないって!」

リンは声を荒げる。その目つきはまた少し悪くなってきた。

リン「それよかさ、先のアンデッドたち、逃がしたのは私のせいじゃん。だからアイツらは私の手で倒したいんだ。」

リンは取り逃したエレファントアンデッドとイーグルアンデッドを1人で追撃したいという。だが、MEIKOはこれを許可しない。

MEIKO「ダメよ。1人で何ができるの。」

リン「でも、アイツらのせいで犠牲者が出たら…」

MEIKO「1人で背負い込むの止めなさい。あんた、まだ1人立ちできる立場じゃないでしょ!」

MEIKOはリンを制止する。そして、ミクの方へ顔を向け、意見を問う。

MEIKO「ミク、どう思う?」

ミク「私も早く追撃した方が良いと思う。犠牲者が出る前に、てのもあるけど、ヤツらが連戦で弱ってる今がチャンスだと思うの。」

MEIKO「分かった。じゃあ、悪いけど暫くミク1人で捜索を任せてもいい?何かあったら呼んで。」

ミク「うん、分かった。」

MEIKOはミクの意見を聞き入れ、彼女1人で捜索を指示する。ミクはそれを聞いてブルースペイダーに乗り、エンジンを入れてアンデッドの捜索に向かう。リンはその様子を不満そうに見ていた。

ミクは逃げたアンデッドを探してブルースペイダーで疾走中、脇道に見事に花を彩らせている花壇を見つけた。

ミク「うわ…」

ミクは思わず気になり、ブルースペイダーを停めて花壇に目を遣った。季節に似つかわしくない様々な花が色彩豊かに咲いている。ミクは夢中になって花を見ていた。その途中、近くに1人の女性と少女が来た。ルカとユキだ。

ルカ「お前…」

ミク「へ?」

ユキ「あ!あの時の!」

ルカの声にミクは思わず振り向いた。ユキはミクの顔をみてハッとした。

休息を終えたMEIKOとリンはバイクでアンデッドを追跡していた。エレファントアンデッドの目撃情報があったという。2人はそこを目指して走っていた。そこで、海浜公園で人間態になって寝転んでいたエレファントアンデッド=大地を見つけた。

MEIKO「あんた、先のアンデッドね!」

MEIKOとリンはバイクから降りると、ベルトを取り出して腰に装着する。

大地「チ、面倒臭えのがまた…」

大地は面倒臭そうに起き上がると早々にエレファントアンデッドへと変化し、応戦体制を取る。

MEIKO「変身!」 リン「変身!」

「TURN UP」 「OPEN UP」

MEIKOはギャレンに、リンはレンゲルに変身し、武器を取ってエレファントアンデッドに挑む。

ルカ「ユキちゃん。ちょっとの間、1人で遊んでてくれる?」

ユキ「うん、待ってる。」

ルカは人払いした後、ミクの方を向く。ミクはそんな彼女に早速問う。

ミク「あの子に正体を隠してるの?」

ルカ「それがどうした。」

ミク「何でそんなことするの?あの子はあなたの何なの?」

ルカ「…さあな。」

ルカはミクの質問を素っ気なく流す。その一方で、ルカもまたミクに問う。

ルカ「私もお前に聞きたい。お前は何故アンデッドと戦う?」

ミク「人を守るために。決まってるでしょ?それがライダーの使命だから。」

ミクは何の迷いもなく答える。ミクはライダーとなって以来、人間を守ることを自分の使命だと考えている。

ルカ「…ふん。そういうのを立派と言うんだったか?人間の言葉で言えば。」

ルカはミクを称賛するように言う。その様子をイーグルアンデッド=高原が遠くで見ていた。

高原「やれやれ、呑気なことで…でも、それもすぐ終わりですよ。」

高原は右手の指をパチンと鳴らして合図を送る。それを隠れていた下級アンデッド・ライオンアンデッドが聞き、ミクとルカの方へ向かう。

ルカ「!?」 ミク「?」

ライオンアンデッドはルカとミクのいる方向目掛けて一直線に花壇を踏み荒らしながら突っ込んでいく。

ミクとルカは左右に分かれてライオンアンデッドの突撃を回避する。

ミク「アンデッド!?」

ライオンアンデッドは驚くミクに目掛けて右腕でパンチを繰り出す。ミクはこれを側転して回避すると、ブレイバックルを取り出し、腰に装着する。ルカもまた、カリスバックルを呼び出す。

ミク「変身!」 ルカ「変身!」

「TURN UP」 「CHANGE」

ミクはブレイドに、ルカはカリスに変身し、ライオンアンデッドと交戦する。ライオンアンデッドは右腕の鉤爪でブレイドを攻撃する。ブレイドはブレイラウザーで鉤爪を受け止める。しかし、ライオンアンデッドはパワーを発揮し、ブレイドをそのまま柱に押し込み、左腕でパンチを繰り出す。ブレイドは首を右に反らしてパンチを回避した。

ミク「…ッ!」

ブレイドはパンチを回避すると、即座にブレイラウザーを構える。ライオンアンデッドもポーズを構えるが、そこにカリスがカリスアローを振るい、ライオンアンデッドを攻撃する。ライオンアンデッドは怯むが、ターゲットをカリスに変えて応戦する。しかし、カリスの圧倒的なパワーに押され、じわじわと後退りしていく。だが、別のところから別のアンデッドの気配を感じた。

ルカ「!?」

ミク「!?」

カリスは一瞬、驚いて動きが止まった。ブレイドもまた、動きを止めたカリスに目を遣る。

ルカ「ユキちゃん?」

ミク「へ…?」

ルカ「ここは任せる!」

カリス=ルカはユキに何かあったのではと勘繰ると、戦闘を放棄してその場を後にした。ライオンアンデッドは残ったブレイドに襲いかかる。ブレイドはブレイラウザーを振るい、ライオンアンデッドと白兵戦を演じる。しかし、カリスの猛攻に押されたライオンアンデッドは既に体力を消耗しており、動きや技にキレがなかった。これを攻め時とみたブレイドはブレイラウザーのオープントレイを開き、♠5、6、9の3枚のラウズカードを取り出してラウズする。

「KICK」

「THUNDER」

「MACH」

「LIGHTNING SONIC」

ブレイドは体を捻ってブレイラウザーを地面に突き刺し、猛スピードでダッシュして高く跳び、電撃のエネルギーを纏った右足を突き出してライオンアンデッドに必殺のキックをかます。ライオンアンデッドは大きく蹴り飛ばされ、飛ばされた先で倒れ伏してアンデッドクレストを開いた。ブレイドはそこにブランクのラウズカードを投げ込み、ライオンアンデッドを封印する。

カリスはユキのものらしき悲鳴が聞こえた方角を目指して海浜の近くを走っていた。そこで、イーグルアンデッドと対峙した。その左脇には気絶したユキが首を垂らして抱えられている。

ルカ「ユキちゃん!?」

カリスはイーグルアンデッドがユキを捕らえていたことに驚く。

高原「やはりそうですか。この娘が特別らしいですね。」

ルカ「何!?」

イーグルアンデッドはカリス=ルカが変わったと思い、その元凶であるとみているユキを捕らえていた。

高原「…情けない。こんな腑抜けになっていたとは。」

イーグルアンデッドはカリスを「腑抜け」と言い蔑む。

ルカ「何をする気だ?」

高原「この子を預かるだけですよ。岬にいるので、用があるならそこにどうぞ。カリス…いや、ジョーカー!」

イーグルアンデッドはそう言うとユキを抱えたまま、空へと飛び上がって行った。

ルカ「…ユキちゃん…」

ミク「ジョーカー?あの人が…?」

その様子を木陰で見ていたミクはカリス=ルカがジョーカーと呼ばれたことを勘繰る。


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