付き合ってから、ますます翔唯さんの束縛が激しくなって、会社を辞めることになった
どうやら、僕をずっと監視していないと気が済まないらしい
それで安心できるなら僕は、別にいいんだけど…
外に出る時も、必ず護衛さん達が着いてくる。僕が仲良くなろうと喋りかけても、無視…。誰かと仲良くなるのも禁止らしい
そろそろ暇だな~と思ったところに「ピンポーン」とインターホンが鳴った
???
玄関前には護衛さんたちがいるからインターホン鳴らすことなんてなかったのに…
あれ?おかしいと思いながら「はーい」と言って出た
玄関を開けると、いかにも探偵です!と言わんばかりの服装と、身長は少し小さめの男性が押し寄せてきた
「HELLO!!こんな睡眠薬で眠ってしまう護衛がいるなんて笑っちゃうね!」
「誰!?ま、まさか!悪い人!?」
「はい!悪い人です!って悪い人ですかって聞かれて、そう!悪い人ですって答えるヤツがここにいる!!」
この一連の会話だけでもこの人は面白い人だってことはわかった
「ま、この睡眠薬は、護身用だし…襲われそうになったから使っただけだけど、こんなに効き目があったとは!感心感心!…あ、そうそう!君が翔唯の女神!?」といきなりぶっ込んだ質問をしてきた
「め、女神?」
「誰にも会わせたくなくて、囲ってる女神でしょ?いや~女神って誰にも顔見せないじゃん?だからそういうもんなのかーって納得した!」
いきなり話されて話している内容がさっぱり分からないけど、どうやら僕は翔唯さんの女神?らしい
「いや…そうじゃないと思いますけど」
「でも、女神って普通なんだね…」
僕は、確かに普通だけども…これじゃあ、翔唯さんと釣り合ってないみたいじゃん…
「それを言いに来るために来たんです!?」
「うーん、それを言いに来たんじゃなくて、拝みに来た~」
拝みに?話を聞いている限り翔唯さんの知り合いだから失礼だと思って部屋に案内しようと「翔唯さんの知り合いなんですよね…どうぞ」と声をかけるけど、探偵さんぽい人は周りを見渡して「いいや!中に入ったら監視カメラだらけだし…ま、ここにも3つあるけどね」
たくさんあることは知ってたけど…そこまであるとは知らなかった…
と思ったら、探偵さんの後ろに黒いオーラを纏った翔唯さんが探偵さんのことをずっと睨んでいる
「あの…上…」
「上?」と言って向くと一瞬で固まってしまった
「なぎ?怪我はないか?というか、このボディーガード役に立たなさすぎるだろ」
「そのための確認~」
「確認は俺がする、お前…ころ…」
ころ?殺す?
「まぁいい、ずっと俺の女神を拝みたかったんだもんな」
「そうです!アニキ!」
「でも帰れ!早く!見ただろ?俺の天使&女神」
「見たけど、案外普通」と言うと今まで怒の顔だったのが般若のお面みたいな顔になって、探偵さんの襟を掴んで「帰れ!早く!」とつまみ出された
探偵さんは諦めきれないらしく、数分間ドアをドンドンして中に入れてくれぇ~ってか細い声でずっと言ってたけど諦めて帰っていった
その時にもずっと翔唯さんが抱きつきながら頭を撫でてくれて「怖かっただろ?怪我はないか?辛い思いはしてないか?」と翔唯さんにぺたぺたと体を触られてくすぐったい思いをした
「だ、大丈夫ですよ。それよりくすぐったい」
「ならいいんだが…」
「大丈夫です!」
「心配した…死ぬかと思ったよ。あいつに催促されて出ていくってことになったらって考えただけでも、ストレスで死にそうだよ。まぁ、もしそうなったら、骨折させて、首輪つけて一生出れなくするからね」とニッコニコの笑顔で言ってきた
「そ、それは勘弁…痛いの嫌い…」
「本当に逃げることがあったらだ」
「僕は傷つける人は嫌いです!」
「いや、骨折は治るからさ」
治ったら傷つけてないことになるの!?
人を傷つけてまで僕を愛す翔唯さんの気持ち僕には分からない。さっきだって…普通って…
「なんで、こんなに翔唯さんが僕のことを愛するのか分かりません…さっき、普通って言われちゃったし…」と俯いた
「それは、特別だからだよ。騙されたって許せてしまうしね。正直、俺もなんでこんな想像をするのか分からない。なんでこんなにも愛してるのか分からない。ただ安心する…想像しただけであそこが立つぐらい興奮する」
「・・・」
え、最後…。ちょっといい話なのかな~って思ったのに…なぜ下ネタに走ったのか…
「俺以外を考えないようにベッドだけの部屋甘い匂いを纏わせながら、俺の帰りをずっと待ってるなんて健気すぎる。興奮してきた。ただでさえ抱きついてて興奮しているのに…」と首元に顔を置いて匂いを嗅いでくる
「ちょ、ちょっと待ってください!翔唯さん!ここ玄関ですし!お仕事!お仕事!」
「仕事なんてどうでもいい」
「いやいや!まぁ、翔唯さんの中ではどうでもいいかもしれないですけど!みんな翔唯さんがいないと困ります!」
「なぎも?」
「は、はい」
「じゃあ、家にいるしかないだろ」と言いながら迫ってきて壁まで追い込まれる
「ええっと…」
「そろそろ、この首輪はずしてもいいと思わないか?まだ発情期ではないから、つがえないけど」
「つ、つがうのは…」
「なんだ、ダメなのか?」
「いや、ダメって訳じゃなくて…やっぱり、前のことが…本当に本当に僕でいいのか分からなくて…」
「俺がつがいたいって言ったんだからなぎがどう言おうと関係ないだろ?」
「いや、そうだけど…もし!もし!僕よりいい匂いで僕より優しくて、僕より綺麗な人がいたら!」
「そんな人この世に居ない。断言出来る」と真っ直ぐな目で訴えてきた
「・・・いやいや…翔唯さんなら、もっといいオメガが見つかりますよ」と自分で言っておいて、少しズキっと心が痛んだ
翔唯さんは僕の肩をガシッと掴んで「どうして、そう決めつけられるんだ。俺は俺の好きな人が自分のことをそんなに卑下にするのを黙って見てられない」と真剣だけど、どこか悲しそうな目で訴えてきた
だけど、自分は本当に自信がなくて「けど…」と否定しようとすると翔唯さんは「わかった」といい僕のことを持ち上げて抱っこされた
「え、あっちょっと!」
「そんなに言うんだったらなぎの可愛さをなぎ自身で自覚するんだな」と言って寝室まで連れてかれた
ベットに下ろされてアイマスクで目隠しをされる
「な、何するんですか?…ま、まさか!殺し!?」
「殺すわけないだろ」
翔唯さんなら少し有り得そう…信頼させてグサッと包丁で…そう考えたら少し怖くて体が震える
何分か待った頃にベットがきしむ音がして翔唯さんがベットに来たことがわかった
「あの翔唯さん?僕には何をするのか検討もつかないんですけど…」と言うが返事がない
これは、無視されている!?と思ったら冷たい液体のものが僕の太ももに垂れた
「これ何?」と聞くと「わかんないか…まだまだウブなお子ちゃまだな…ふっ」と鼻で笑われた
目隠しされた状況でわかるわけが無い
翔唯さんはその液体を、僕の体に塗りたくり準備が出来たと呟いた
「準備が出来たってって…あっ!」と急に乳首をつねられた
「知らないフリはしなくていい。乳首だって下のいやらしくて可愛いおちんちんだって、立ってるんだから」
嘘…今まで、性器以外を触られたってあんまり立たなかったのに…
「下のお口も愛液が漏れてんぞ」
そんなに僕って淫乱だったけ…
だんだん体のえっちな部分が熱くて痒くてちょっと触っただけでイきそう
「体クネクネしてるけど、どこ触って欲しいんだ?」と意地悪に聞いてくる
「・・・えっちなところ全部触って欲しい…///」と言うと「声の大きさは70点だけど今までのむぎだったら言わないからな…まぁ合格」と合格を貰えて乳首を爪でカリカリされた
「あっ♡ちょ…//んッ…///」意識してないとイきそうで怖い
ずっとクネクネ腰が動いちゃう
「キスして欲しい?」
「…うん…あッ…///して欲しい」
「じゃあ、口開けて」と言われた通り開けると「エロッ」と言って多いかぶさるようにキスしてくれた
「んっ…///ん…ふっ…ん…」
キスと同時に乳首も掘られてこの上ない快楽が押し寄せてくる
「んっ…///」苦しくて頭おかしくなりそう
終いにはキスと乳首を軽く掘られただけでイッてしまった
「はぁ…///」
「ほんと可愛い」と頭なでなでされて嬉しくなる
「今度は後ろのお口と可愛いおちんちんを快楽漬けにするから足開いて」と言われ、言われた通りに足を開く
視界が奪われていて急にお尻に指を突っ込まれただけで軽くイきそうになる
「んぁッ…///」
なにかにしがみついてないと壊れそうになってシーツを破れそうなほどに握り締めるけど「そんなにシーツが好き?妬いちゃうな」と言って急に指を抜いてシーツを掴んでいる手を上に持ち上げて翔唯さんがさっきつけていたであろうネクタイでキツく閉められた
「ネクタイにも妬けるが、まぁ必死でしがみついているシーツよりかはマシか」と言ってまた僕のお尻に指を入れた
「んッッ…//もう、むり…」こんなになんで感じちゃうんだろう…本当に少し前立腺グリグリされただけなのに…なんて考えてたら急に指を抜かれた
「んぁぁぁぁ…//」
「ほか事は考えるな」と言われて頷く
でも、ほか事考えないとイキそうになるし…
「また考えてるだろ」
「あ、ごめんなさい」
「謝るな。好きな人に謝られるのは嫌いだ」と頭を撫でられた
この発言は目隠し無しで見たかった
「そろそろ欲しくなったか?」
「何が?」
「俺の」
「・・・///」
声に出すのは恥ずかしいので頷く
「恥ずかしいのか?」
「うん…///」
「ウグッ…可愛すぎてパンチを食らったよ笑笑」と言われたけどあまりにも嘘くさいので「翔唯さん、嘘つくの下手ですね笑笑」
「嘘?」
「可愛すぎてパンチを食らったって、そんなわけないじゃないですか!」
「まぁ、静かにこっちに集中しな」と言って翔唯さんのを突っ込んできた
「ん!!!!ちょっ…!!!」
急に来て、一気にいい所をグリグリ削られながら奥まで入られたら、目がチカチカして頭がクラクラになる
翔唯さんのものが馴染んだら、前立腺に集中するように動き始めた
「んッ!んッ!んッ…///」
そして翔唯に犯されている最中に急に目隠しを外された
「!?」
眩しくて瞬きしてぼんやりしていたのがくっきり見えてきた
部屋全体が視界に入って信じられないものが目に入って一瞬思考停止する
「???」
何回も見るけど、理解が追いつかない
さっきまで普通の壁だったのが全面鏡張りになっていた
「か、翔唯さん?これどういうこと?」
「鏡張りにした」
「どうして?」
「いや、毎日このベットでなぎの寝顔を見ながら、つがう時のシュチュエーションを考えているんだが…やはり、全方向でなぎの可愛さを見たいと思って…」と訳の分からない理由を話された
「いまいちわからないんだけど…」
「何が分からないんだ?こんなにかわいいなぎを俺は全方向から見れて感じられて幸せだが?」
人を全方向から感じたいって…やっぱり翔唯さんは変人だ
「それにほら…」と言って僕の性器を触って「可愛いこいつも全方向から見れるんだぞ?」
うぇ~見たくない。なんでこの人はこんなにも自信満々に可愛いって言えるんだろう
「翔唯さんの方が何百万倍もかっこいいので、僕はその…そんなことされたって自身っていうか…可愛くなるわけじゃないし…」
「じゃあ、この世で一番カッコイイ顔は誰?」
「それは迷わず翔唯さんですよ」
「なぎはこの世で一番可愛い」
「でも…」とまた否定に入ると翔唯さんが人差し指を僕の唇に当てて「なぎが認めた世界一のイケメンがなぎのことを可愛いって言ってるんだから、それはもう世界一の可愛い子じゃない?」
「そう…なのかな?」
「そうだ」
こんなに可愛くないばっかり言ってウザがられるのは嫌だったから納得したふりをしといた
「なぎ、わかったか?本当に」
「うん!わかった!」も言うとジトーっと顔を見てきた
「な、なんですか?」
「いや…珍しいと思って、今まで信じなかったのに」
「いや…翔唯さんの熱弁を聞いたら、少しは自分が可愛いかも?って思えてきただけですよ」ってなんか自分で言っててぶりっ子みたいで嫌だな
「そうだ!その意気だ!なぎはかわいい!分かり合える相手が増えてこの上なく嬉しいよ!なぎのかわいさを小一時間話そうか!」
小一時間!?
「あの…可愛さはどうでもいいんですけど…この体制恥ずかしい…///」
ずっと足を開いて恥ずかしい状態だったからあんまり話も入ってこないし…
「あぁ、すまない…あまりのなぎのかわいさに忘れるところだったよ」
「忘れないでください!こっちは股を開いて恥ずかしかったんですから!むぅ…あっ…///急に動いちゃ…らめ…!」
「んぁッ……/////ん!ん!」
あぁ、翔唯さんに出会う前はこんな快楽知らなかったのに…どんどん落ちていく
「ん!もう…イきそっ…う…」
「そうやって早くイくところは悪いところだな」
「ごめんなさぁい!頑張って…んんッ…///耐えてるぅ…けど!!あッ!イきそうなのぉ…///」
「悪い子だな…今日は見逃すけど、今度、またお仕置き寸止めしなくちゃな」と言われたけど、頭の中はイくことと快楽だけでぼーっとしている
クチュクチュと水音が部屋に響き渡って、恥ずかしくなる
「ん!もうイク!あッ…///あッ!!!」
「あぁ、俺もイク」と言って2人でイッてしまった
それから頭を撫でられて「鏡張りの部屋どうだった?」と聞かれた
「う、うん…良かったよ…」
翔唯さんの顔をどこからでも見れるのは良かった
それからは、撫でられる気持ちよさで寝てしまって、気づいたら朝だった
横には翔唯さんがいないから仕事でも行ったんだろうか…
って昨日、あんな恥ずかしいことを…と思い出したら顔が赤くなって布団に潜る
「恥ずかしい…///よくよく考えてみれば…鏡に映る僕ブサイクだったし…うわぁぁ」ともがいていると翔唯さんが部屋に入ってきた
「なぎ?ご飯できたぞ」
「それどころじゃ…ないんですぅ…恥ずかしかった」
「なぎは恥ずかしかったかもしれないけど、俺は可愛いと思ったんだが…」
翔唯さんはそれを思うだけでいいかもだけど、僕はダメなんだ
「俺はずっとなぎが可愛すぎて取られるか心配だったんだぞ?だから俺のものって」と言って僕を布団から引きずりだして「左手を見て」と言われたので指示通りに左手を見ると左手の薬指に大きなダイヤモンドとリングには小さなダイアモンドが装飾された指輪がはめられていた
「!?!?ちょ、ちょっと待って!こんな高そうなの受け取れないよ!」
「それは…結婚しないってことなのか?プロポーズまたロマンチックなところでするとして、早く俺のなぎだってことを知らしめたくてな」
「結婚はする!でも、こんな高いの僕がつけてていいの?」
「あぁ、そのために買ったんだ」
「翔唯さん…うぅ…」
こんな僕が幸せになってもいいんだって思ったら涙が出てきた
ぽろぽろ落ちていく涙を翔唯さんが手で拭いてくれる
「翔唯さん…僕、幸せになっていいの?」
「もちろん、俺が幸せにするよ」
「えへへ…ありがとう」
改めて左手の指輪を見るこんな素敵な指輪…嬉しい
指輪をずっと見てたら、翔唯さんの視線を感じて目線を翔唯さんの方に向けると真剣な眼差しで「結婚してくれますか?」と聞かれたので迷わず「はい!」と笑顔で答えた
愛してます。ずっと、ずっと、翔唯さんといられますように
ー𝐹𝑖𝑛.ー
コメント
5件
今回のその後の話面白かったです! 体の方は大丈夫ですか?無理はしないでください! 格好いい凪くんへの愛が重いかいさんと可愛い凪くんをありがとうございます!二人とも幸せになってね!(*^-^) 面白かったです!ありがとうございました!(*´∇`*)
由紀ちゃん!!久しぶり!!後遺症か、、キツいよね多分、、 コロナ最近また増えてるもんねぇ 1回体調崩してまた、崩しやすくなってるから気を付けて!! これからも頑張って!! P.S.見るの遅くなってごめんね💦
当分の間お休みしていてすみません。 コロナに感染してしまい(遊んでいた訳では無いです。家族から感染しました🥲)結構症状が長引いてしまったのと後遺症に悩まされ投稿ができませんでした。申し訳ないです🙇♀️ コロナ中に書いた、オメガスパイのその後を投稿しようと思います!ぜひ、見てくださると嬉しいです✨そのほかの作品も頑張って書きます!待っていただけると幸いです🙇♀️