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7 - 第7話

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2025年02月14日

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昔 side zm


直接的な表現はありませんが、そうゆう描写があります。苦手な人は気をつけて!!





(⁠・⁠∀⁠・⁠)

両親の離婚が決まり数年。母さんは、新しい男を連れてきた。

真面目そうで、固そうで、怖そう。

それが第一印象だった。

日常生活の中でトントンといることが多かった。だが、年齢を積み重ねるに連れて、関わるのが、疎かになっていった。


そんな中。男は、俺に構ってくれた。休日に遠くにつれてってくれたり、ゲームを買ってくれたり。たくさん俺にしてくれた。そんな俺は彼に信用と、憧れをもっていた。

小学五年生になった頃。同居が決まり、男の家に引っ越すことになった。

俺は、嬉しかった。大好きなあの人と暮らせるなんてと。


だからあんなことをされたとき、絶望が大きかった。

「なんでっ…。やめてっ」抵抗しても小学生と大人だ。勝てっこない。

母親がいないときは何回も何回も犯された。怖くて怖くてそのうち気持ち悪いという気持ちがわいてきた。悔しいとかじゃなくて、心にぽっかり穴が空いたような気持ち悪さだった。


「トントン。」久しぶりにトントンと話す。

「どしたん?えらい悲しそうな顔してるけど…?テストヤバかったんか?」

かわいい顔をしたトントンは天使と言うには似合っておらず、悪魔が混じったような感じだ。

「ちゃうで。」

トントンに近寄り、抱きつく。心の拠り所は、もともとはここしか無かったから。「ゾム…。」

トントンは、俺の頭を優しく撫でてくる。安心感としか表せない彼の手、温かさ。絶望の淵いた俺には助けにしかならなかった。トントンに身体も心も任せていた。だからこそ、離れていくトントンをみると怒りが込み上げてくる。こんな俺をみてくれる、分かってくれるやつはトントン。お前しかいないんだよ。

大学の進路がここより遠い場所で一人暮らしをするらしい彼はもう俺にとって別の人のようだった。


「トントンっあのさ。相談したいことあるんやけど。」

「ごめんなゾム。また今度でもええか?」「…うん。」

ここまでがワンセット。時間があるとしても、優秀なトントンは、みんなからの後押しがすごく、どんどん進んでいく。でもその点俺は。そう考えると、すごい惨めでいつしか嫌でも男との行為を受け入れて明日を待つしかなかった。トントンは悪くない。けど、心の悪魔はトントンのせいにして、俺を酔わせてくる。いつしか、離れたトントンを恨むようになっていった。だから、トントンが高校に勤めだしたとき、俺はどうすればよいのかがわからなかった。

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